124.結城理一 ページ24
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『………つめた。何が起きたの？』
呆然としていると、久遠が近くのバケツを拾い上げた。
久遠「どうやら、君が罠に足を引っ掻けたようだな。」
元「彼女１人を狙うにしては、雑な罠ですね。」
『罠って………。』
理一「とりあえず、僕は１度着替えてから手入れをするから、君も着替えて授業に出なさい。
更衣室はうちのクラスが使ってるだろうから、英語準備室を使うと良い。」
『ありがとうございます。』
別に奏や誰かと付き合っているわけではないのに、こんな仕打ちをされると、少し腹立たしくなってくる。
付き添うと言ってくれた奏たちに遠慮し、理一と共に英語準備室へと向かった。
『あ……今日ジャージ忘れたんだった。
はぁ。もう、昨日から嫌なことばっかり………』
理一「とりあえず、僕のバスローブを着ておきなさい。」
『何で学校にバスローブが！？』
理一「そこがシャワールームだからね。風邪を引くといけないから、シャワーも浴びておいで。」
促されるままにシャワーを浴び、出てくると温かいローズヒップティーとお菓子が用意されていた。
『ありがとうございます。』
理一「温かい飲み物は、心が落ち着くだろう？
花壇に戻る前に、何があったのか話を聞こうか。」
『え？』
理一「昨日も何か嫌なことをされたのか？」
『あっ、違います！！
昨日はただ………あれ？』
理一「ん？」
『ただ……その……
海司くんと光輝くんとTAICHIさんが一緒にいるとこを見かけて……
女の人もいて……
くっついてて……』
理一「それが、嫌なこと………
つまり君は、ヤキモチを妬いたのか。」
改めて口にされると、頬が赤くなっていく。
気付かないようにしていたことを、ハッキリ言われ、もう誤魔化せなくなってくる。
理一「で、誰に妬いたんだ？
日浦も天堂も僕のクラスの生徒だからね。一応聞かせてもらおう。」
『そっ、そんなんじゃないですっ！！
私のことはもう良いので、花壇をお願いします。』
真っ赤になって否定するAに、くすりと笑うと、理一はそのまま部屋を出ていった。
((違う、絶対違う。
好きにならないって決めたじゃん。))
Aは、想いを封じ込めるように机に突っ伏した。
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うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます！これからもネクストには活躍していただくので、よろしくお願いします。 (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 81b182e416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新ありがとうございます！いっちゃん好きなのでなんなほっこりします (2021年7月29日 1時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみか | 作成日時：2021年7月27日 0時
