111.チームネクスト ページ11
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陸「今日も屋上でいっか?」
海司「だな。
……って、あれAさんじゃん。」
光輝「えっ?
鏑木さんと一緒だ………。何話してんだろ……。」
3人は、そこを通りづらくて、聞き耳を立てるかたちになってしまう。
元「ちなみに、どのようなご予定が?」
『えっ、それは……』
元「言えないようなことなんですか?」
『そういうわけじゃないけど……。
尊人くんたちが、家のお仕事大変みたいだから、子守しに行くだけだよ。』
元「あの2人の家に……」
『それだけだから!
もう良いでしょ?
引き留めるから、みんな帰っちゃったじゃん……』
腕時計を見ながら頬を膨らますと、元も時計を見て、早々と去っていった。
((何が言いたかったんだろ……
尊人くんたちには明日渡せば良いとして、ネクストの分どうしよう……
いちごちゃんたちに渡そうかな。))
そんなことを考えながら、Aも昇降口へと向かった。
海司「あの2人、そこそこ仲良かったのか。」
陸「え、今の仲良さそうに見えた?」
海司「うーん、何て言うか……。
Aさんが気を遣ってない感じ?」
光輝「そんなことより……
明日、竜んち行くって言ってなかったか!?」
陸「それがどうかした?」
光輝「だって、竜と尊人さんって……」
海司「でも、小学生の弟と妹もいんだろ?
なんもないだろ。」
光輝「お前、気になんねーのかよ?」
海司「気にしたってしょうがねえじゃん。
まだ時間はあるんだし、焦っても良いことねえよ。
俺は着実にいくの。」
陸「時間はあるって、どういう意味?」
海司「えっ?
いや、なんとなく、明日どうこうなるわけじゃないだろうな〜って。
だったらさ、休み明けてから本気出そうかなって。」
うっかり口を滑らせてしまって、あたふたしてしまう。
光輝は気にしていないようだが、陸はまだ怪訝な顔をしていた。
気をそらすように、屋上へ2人を促し、階段を駆け上がっていく海司。
そして、そんな海司と、渋々とついていく陸を見つめながら、光輝は1つの決心をしていた。
光輝(明日、俺も手伝うって言って、京極家に乗り込んでやる!)
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うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます!これからもネクストには活躍していただくので、よろしくお願いします。 (2021年7月29日 21時) (レス) id: 81b182e416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新ありがとうございます!いっちゃん好きなのでなんなほっこりします (2021年7月29日 1時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うみか | 作成日時:2021年7月27日 0時