101.日浦海司 ページ1
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下へ降りると、ガブリエルが必死で葵の到着地点を予想しながら右往左往していた。
その様子がとても微笑ましくて、元に抱かれて降りてきた様子を、何人かが色々な思いを胸に見ていたことには気付かなかった。
ランチ休憩をとり、ようやく帰りのバスに乗り込む。
初日の賑やかさとは対照的に、車内は静かだった。
ただただ疲れている者、物思いに耽っているもの、寝ている者とそれぞれだったが、Aは疲れて眠ってしまっていた。
バスを降り、解散したあと、ネクストや京極兄弟と一緒に歩き出す。
普段なら、公園を分岐点にそれぞれ分かれていくのだが、今日はなぜか海司だけAに着いてきた。
『海司くん、今日こっちなの？珍しいね。』
「今日はばーちゃんち寄らずに帰るんで。」
『そっか、もう疲れちゃったもんね。』
優しく目を細めたAに、海司は苦笑する。
「Aさんと２人で話したかったからっすよ。」
『ん？どうしたの？』
「うーん。歩きながらもなんなんで、今度お泊まりしません？
ゆっくり話しましょ。」
『へっ！？』
突拍子もないことを明るく言ってくる海司に、目を丸くしていると、海司は更に続けた。
「うちだととーちゃんが煩いんで、ばーちゃんちに一緒に泊まりましょう。」
『おばあちゃんち………か。』
「ばーちゃんも、またAさんに来てほしいって言ってましたし、良いでしょ？」
屈託のない笑顔で言われると、思わずたじろいでしまう。
((う………
おばあちゃんが一緒なら、大丈夫かな………
いや、そもそも海司くんだって変な意味で言ってるわけじゃないんだし！
家に１人でいるより良いか！))
自分に言い聞かせるように意志を固めると、海司の方を向いて微笑んだ。
『じゃあ……ご迷惑でなければ。』
「やった、ありがとうございます！
今日はゆっくり疲れを取って、また連絡しますね。
じゃあ、また明後日学校で。」
優しく微笑んで手を振る海司は、夕陽のせいか、少しばかり紅潮しているように見えた。
ドキッとしたのを隠すように、Aも微笑んで手を振り、帰路についた。
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うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます！これからもネクストには活躍していただくので、よろしくお願いします。 (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 81b182e416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新ありがとうございます！いっちゃん好きなのでなんなほっこりします (2021年7月29日 1時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみか | 作成日時：2021年7月27日 0時
