126.チーム奏 ページ26
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女子A「ねえねえ、私今すごいの聞いちゃった!!」
尊人「何だよ?」
エコノミークラスでは、尊人といつもつるんでいるグループの女子が飛び込んできて騒いでいた。
女子A「朱雀奏が、日下Aにプロポーズしてた!!!」
尊人「はあ!?」
その言葉に衝撃を受けたのは、尊人だけではなく、ネクストに竜、また花壇を荒らした女子生徒もだった。
光輝「う、嘘だろ……」
海司「マジかよ……」
陸「おい、落ち着けよ。AさんがOKするとは限らないだろ?」
光輝「なんでこのタイミングで……」
陸「え?」
海司「絶対、今のAさんには朱雀さんがすごいポイント高いに決まってる。」
陸「どうしたんだよお前まで、らしくない……」
昨日のことを知らない陸は、朝から2人が元気がないのが気にはなっていた。
そこへこの知らせだ、さすがに陸も不安になる。
陸(Aさん、まさか受けたりしないよな?
光輝や海司のためなら身を引くつもりだったけど……
全然違う人に譲るなら話は違う!)
そして、昼休みになっても屋上へやってこないAに、ネクストと竜はますます不安になっていった。
その頃、当のAは、久遠に呼び出されて図書室にいた。
久遠「昼時にすまない。食べながらで良いから、話をしよう。」
((え、ここ飲食良いの?))
久遠「単刀直入に聞く。奏のこと、どうするつもりだ?」
『さっきのことだよね。
プロポーズなんて受けられないよ。』
久遠「奏のプロポーズを断ると言うのか?」
『私にセレブの妻なんて無理だって!絶対すぐ嫌になる!』
久遠「だが……」
『………なんて言えるのは、私が奏さんを好きじゃないからなの。
好きなら頑張れる。でも、私は……きっと、この先も奏さんを好きにはならない。
久遠さんだって嫌でしょ?奏さんの奥さんは、奏さんのことを心から好きな人になってもらいたいでしょ?』
久遠「それは………そうだが。」
『だったら、引き留めないで?』
久遠「………それなら仕方がない。
だが、なるべく傷付けないような断り方をしてほしい。
俺も一緒に考える。」
断り方を別の男の人に相談するというのもどうかと思ったが、この件に関しては2人の気持ちが一緒だ。
アドバイスだけでも、ありがたく受け取ることにした。
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うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます!これからもネクストには活躍していただくので、よろしくお願いします。 (2021年7月29日 21時) (レス) id: 81b182e416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新ありがとうございます!いっちゃん好きなのでなんなほっこりします (2021年7月29日 1時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うみか | 作成日時:2021年7月27日 0時