59.チーム3B ページ9
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週末、ゆっくり起きた朝に、コンビニへと買い物に向かう。
『ふぁぁぁ、眠………』
ハル「ぷはっ、おっきなあくびだな。」
『わっ、ハルさん!?』
TAICHI「お休みだからって、夜更かししてちゃダメじゃん。」
コンビニの近くで3Bの面々と遭遇してしまい、気を抜きすぎていたことを後悔する。
翔「まさか、実行委員の仕事で遅くまで起きてたの?」
『いえ、昨日はずっとテレビ見てて……。
その……、家に1人だし、少し怖くて、いつも眠くなるまで何かしてるんです。』
少し俯いて苦笑するAに、3Bの面々は顔を見合わせた。
ハル「じゃあさ、明日も休みだし、今日の夜翔の店行かない?」
『え?でも、翔さんのお店って……』
TAICHI「お酒飲まずに、早い時間に帰れば問題ないよ。」
((え、そうだっけ?この世界ではそうなのか………))
ハル「また夕方迎えに行くから、準備しといてね!」
その言葉通り、ハルは本当に、16時前に迎えに来てくれた。
「お、準備出来たか?」
『はい、わざわざ家まで来てくれてありがとうございます。』
「………ちょっと待って。
中入って良い?」
『え?』
ハルの真剣な顔に、不思議に思いつつも中へと招き入れる。
すると、Aの髪の毛をほどき始めた。
『え!?』
「その格好なら、絶対この髪型のが似合うって。」
言いながら、ハルはテキパキとAの髪の毛をセットしていく。
「ほら、めっちゃ可愛い。」
『わあ、ありがとう。』
「いえいえ、これでも美容師ですから。」
へへん、と、わざとらしく鼻をかくハル。
自分では出来ないような髪型に満足げにしていると、すっと手を取られ、外へと誘導される。
「さて、翔の店は繁華街だし、俺がしっかりガードしときますか。」
いわゆる、恋人繋ぎと呼ばれる手の繋ぎ方で、ニコニコと歩いていくハル。
最初こそ戸惑ったものの、美容師さながらのコミュニケーション力で会話を弾ませてくれたため、気にならなくなってきた。
TAICHI「お二人さん、仲良いね〜。」
『あっ、TAICHIさん。』
ハル「なに、お出迎え?」
咄嗟に離そうとするAの手を、ハルはぎゅっと握りしめた。
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うみか(プロフ) - ゆなさん» 普通の恋愛夢小説とは一風変わっておりますが、楽しんでいただければ幸いです。励ましのお言葉、ありがとうございました。 (2021年6月23日 14時) (レス) id: 5b7d0eb9a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - プリロワの世界観、良きです!無理せず頑張って下さい。 (2021年6月22日 2時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます、とても励みになります! (2021年6月13日 21時) (レス) id: 7ae50b0eb6 (このIDを非表示/違反報告)
うみか(プロフ) - りなさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます! (2021年6月13日 21時) (レス) id: 7ae50b0eb6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです。その後の話楽しみに読ませてもらいました。頑張って下さい。 (2021年6月13日 8時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うみか | 作成日時:2021年5月29日 23時