56.チームネクスト ページ6
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竜「色々あったみたいだから、またうちでメシでも食ってけよ。
賑やかで楽しいっつってたろ?」
『良いの?』
竜「ああ、いつでも来て良いっつったろ?」
そう竜が微笑み、Aが少し照れ笑いをして頷くと、ネクストの3人はなぜか押し黙っていた。
海司「良かったのかよ、止めなくて。」
光輝「うるせー。」
放課後、ダンスの練習のために屋上に集まったネクストの3人。
区切りの良いとこで、不意に海司が声をかけた。
海司「竜に取られたくなかったら、もうちょっと積極的になれよ。」
光輝「だって、Aさん嬉しそうだったし………」
海司「はぁ………。
んなこと言ってっと、竜じゃなくても誰かに取られちゃうぞ?」
光輝「分かってるよ、そんなこと………」
海司「このままお前がそうやってうだうだしてんなら、俺協力すんのやめるから。」
光輝「ええっ!?」
海司「間に合わない。」
光輝「何が!?」
陸「もうその辺にしとけよ。」
あたふたしている光輝を庇ったものの、陸は心の中で溜め息を吐いた。
(あの時………
俺は一体………)
Aが寝てしまっていた時、陸は肩にブランケットを掛けてやりながら、一瞬だけ頬に触れてしまった。
完全に無意識で取った行動に、未だに困惑していた。
(ダメだ、そんなの。
光輝に、海司もって知って、俺までそんな………
これ以上、光輝を傷つけられない。
海司の気持ちを知った時に、俺が光輝の味方でいてやらないと。)
3人の中で、一番無邪気な光輝を、陸はどうしても悲しませたくなかった。
光輝「分かったよ!
今度の課外活動の時、自由時間があったら、Aさんを誘う!!
2人きりで何かする!」
海司「おぉ〜、その意気だ!頑張れよ!」
光輝「おう!」
照れながらも、嬉しそうに笑う光輝に、陸も微笑んだ。
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うみか(プロフ) - ゆなさん» 普通の恋愛夢小説とは一風変わっておりますが、楽しんでいただければ幸いです。励ましのお言葉、ありがとうございました。 (2021年6月23日 14時) (レス) id: 5b7d0eb9a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - プリロワの世界観、良きです!無理せず頑張って下さい。 (2021年6月22日 2時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます、とても励みになります! (2021年6月13日 21時) (レス) id: 7ae50b0eb6 (このIDを非表示/違反報告)
うみか(プロフ) - りなさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます! (2021年6月13日 21時) (レス) id: 7ae50b0eb6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです。その後の話楽しみに読ませてもらいました。頑張って下さい。 (2021年6月13日 8時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うみか | 作成日時:2021年5月29日 23時