検索窓
今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:33,079 hit

92.日浦海司&小田島陸 ページ42








陸「あっ、待ってください!」



翔「ん?」



陸「その………
もし、光輝とAさんを見つけても、そっとしておいてもらえませんか?」



尊人「は?何でだよ、アイツのこと好きなのは光輝だけじゃないだろ〜?」



ハル「俺だって、Aちゃんいなきゃつまんねえよ。」



陸「それでも!今日だけで良いんで!今日だけはお願いします。」



海司「あいつ、積極的なみんなにいつもオロオロしてるだけだったから…。
今日はやっと自分から動いたんすよ。だから、俺からもお願いします。」





真剣に頭を下げる陸。

重くなりすぎないよう、海司が爽やかにフォローを入れると、皆は少し顔を見合わせ、渋々と頷いた。




葵「………今日だけですよ。」



元「まあ、今日1日ぐらいで負ける気はしませんけどね。」



奏「え?」



元「いえ、奏さまのことです。」



久遠「………。」




とりあえず、みんなに邪魔はしないと約束してもらえたことに、陸と海司はようやくホッと息を吐いた。





3Bや理一は、映える写真を撮ることに専念し、早々に引き上げる。


葵とガブリエルは、何だかんだで会場を一周し、堪能していた。



チーム奏は、見たことのない屋台にはしゃぐ奏に、久遠と元が必死について回っていた。



そして陸と海司は、京極兄弟と一緒に祭りを楽しむことにした。



尊人と海司が水風船を釣っている間、不意に竜が口を開いた。




竜「なあ、陸。良かったのか?」



陸「ん?何が?」



竜「好きなんだろ、あいつのこと。」



陸「っ!」



竜「………バレバレ。」




ふっと笑う竜に、陸は苦笑しながら頷いた。




陸「でも、俺は光輝を応援したい。
今ならまだ、諦められるから。」



竜「それで良いのかよ?」



陸「だって、海司は今日うまくいかなかったらライバル宣言するとか言うし。」



竜「………って、海司もか?
それは厄介だな。」



陸「ええっ、海司の方は気付いてなかったの!?
余計なこと言っちゃったな……」



竜「別に、誰にも言わねえよ。」



陸「うん、まあ、竜だから話したんだけど。」





竜の切なげな視線には気付かずに、陸は、火照った頬を隠すように俯いた。




その頃、光輝とAは、一足先に祭りの会場へとやってきていた。





93.天堂光輝→←91.祭り



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
129人がお気に入り
設定タグ:プリロワ , RAMPAGE , GENERATIONS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うみか(プロフ) - ゆなさん» 普通の恋愛夢小説とは一風変わっておりますが、楽しんでいただければ幸いです。励ましのお言葉、ありがとうございました。 (2021年6月23日 14時) (レス) id: 5b7d0eb9a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - プリロワの世界観、良きです!無理せず頑張って下さい。 (2021年6月22日 2時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます、とても励みになります! (2021年6月13日 21時) (レス) id: 7ae50b0eb6 (このIDを非表示/違反報告)
うみか(プロフ) - りなさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます! (2021年6月13日 21時) (レス) id: 7ae50b0eb6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです。その後の話楽しみに読ませてもらいました。頑張って下さい。 (2021年6月13日 8時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うみか | 作成日時:2021年5月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。