55.ﾁｰﾑﾈｸｽﾄ＋京極竜 ページ5
・
光輝「あーーー、腹減った！！」
昼休みになると、屋上へ向かう途中で光輝が大きく伸びをする。
みんなで苦笑しながら、屋上へ到着すると、そこにはAが居た。
光輝「Aさん！？
今日は来てくれたんですね！」
『いつも、来たり来なかったりでごめんね？』
光輝「いえ、全然！
来れる時だけ来てくれたら。」
光輝の優しい笑みに、Aも微笑み返していつもの場所に座る。
竜「あれっ、陸、お前これどうしたんだ？」
陸「！！」
((あっ、絆創膏つけてくれたんだ………))
光輝「ええっ！？気付かなかった！
どうしたんだよ、可愛らしい絆創膏貼っちゃって。」
陸「いや、これは………」
『えっと、それ、昨日私が………』
光輝「ええっ！？」
『私のせいで、陸くん怪我しちゃったから………』
陸「いや、Aさんのせいじゃないですよ！」
竜「そういうあんたこそ、手怪我してんじゃねえか？」
包帯をしたままではみんなに心配をかけると思い、ガーゼをネットで留めるだけにしておいた。
これなら、白い制服なのも相まって目立たなくさせられると思ったのだが、Aの前に座っていた竜には指摘されてしまった。
海司「昨日、何があったんだよ？」
陸「いや、お前と別れたあと、たまたま本屋でAさんに会って。
本屋出たとこで、変なおじさんに突き飛ばされたんだけど、Aさんが庇ってくれて。
Aさんが止めてくれなかったら、もっと強く頭打ってたと思います、本当にありがとうございました。」
『あっ、ううん、全然止められなかったし………』
光輝「じゃあ、その時にAさんが怪我を？」
『…………うん。』
光輝「…………陸、何で黙ってた？」
陸「えっ？いや、別に………」
『心配かけたくなかっただけだよ！
だよね、陸くん？』
光輝の、怒りとも哀しみとも言えない表情に、思わず口を挟む。
いつもなら止めに入りそうな海司も、何だか複雑な表情で２人を見ていた。
竜「まあ、俺でもわざわざアニキに報告しねえよ。
陸だって深い意味なかったんだろ。」
陸「………まあ。」
竜「A、今日うち来るか？」
『え？』
光輝・海司・陸「えっ！？」
突然しれっと誘う竜に、一同は目を丸くした。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 129人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うみか(プロフ) - ゆなさん» 普通の恋愛夢小説とは一風変わっておりますが、楽しんでいただければ幸いです。励ましのお言葉、ありがとうございました。 (2021年6月23日 14時) (
レス) id: 5b7d0eb9a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - プリロワの世界観、良きです！無理せず頑張って下さい。 (2021年6月22日 2時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます、とても励みになります！ (2021年6月13日 21時) (レス) id: 7ae50b0eb6 (このIDを非表示/違反報告)
うみか(プロフ) - りなさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！ (2021年6月13日 21時) (レス) id: 7ae50b0eb6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです。その後の話楽しみに読ませてもらいました。頑張って下さい。 (2021年6月13日 8時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うみか | 作成日時：2021年5月29日 23時
