検索窓
今日:4 hit、昨日:10 hit、合計:33,090 hit

72.久遠誠一郎+ネクスト ページ22







理一「うーん、困ったな。万が一着地に失敗したら、この美しい体に傷が……」



尊人「何言ってんだよ……
俺が一緒に飛んでやるから、行くぞ。」



理一「お、おいっ、尊人くん!」




言うや否や、尊人は理一の腕を掴み飛び降りた。




尊人「ほら、こんぐらい全然大したことねえだろ?」



理一「まったく君は………」



竜「A、俺らも行くぞ。」



久遠「俺が下で受け止めよう。」



竜「…………」




少し戸惑ったが、さっさと下へ降りてしまった久遠が、手を差し出してくれているので、座るようにして手を伸ばした。



久遠の手を掴み、引っ張られるままに身を委ねる。


久遠の胸元に飛び込んで、受け止めてもらったと思った瞬間、久遠が滑ってバランスを崩した。




奏「誠一郎っ、Aさん!!」



元「っ!!」



『…………いたたた。
わっ、久遠さんっ!!!』





手首に痛みを感じたものの、体に固い感触はなく、目を開けてみると、目の前に久遠の顔があった。



まるで、久遠を押し倒しているかのような体制に驚き、急いで体を起こす。




『久遠さん、頭ぶつけてない!?』



久遠「俺は大丈夫だ。
君こそ、手首を捻ったんじゃないか?すまなかった………」



『久遠さんのせいじゃないよ、気にしないで!!』



光輝「Aさん、大丈夫ですか!?」



陸「さっきより暗いですし、絶景スポットに出るまで、俺が支えてます。」



『陸くん……ありがとう。
でも……』



光輝「………陸?」



海司「陸や光輝より、俺の方がバランス良いっすよ!」



光輝「なっ、海司まで何言ってんだ!」



海司「まあまあ光輝、ここはAさんの安全第一っしょ。」



光輝「う…………」




しばらく様子を伺っていたが、みんな何も言わなくなってしまったので、海司が勝ち誇ったようにAの手を取った。




『………ん?
海司くん、繋ぐ手おかしくない?どっちも右手……』



海司「良いんすよ、これで。」



ニヤリと笑うと、海司は左の手でAの肩を抱き寄せた。




『っ!?』



海司「この方が安心でしょ?」



『…………もう。』




観念して、そのまま海司と歩いていくAを、光輝と陸は悔しそうに見つめていた。





73.嵯峨沢ハル→←71.京極竜+久遠誠一郎



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
129人がお気に入り
設定タグ:プリロワ , RAMPAGE , GENERATIONS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うみか(プロフ) - ゆなさん» 普通の恋愛夢小説とは一風変わっておりますが、楽しんでいただければ幸いです。励ましのお言葉、ありがとうございました。 (2021年6月23日 14時) (レス) id: 5b7d0eb9a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - プリロワの世界観、良きです!無理せず頑張って下さい。 (2021年6月22日 2時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます、とても励みになります! (2021年6月13日 21時) (レス) id: 7ae50b0eb6 (このIDを非表示/違反報告)
うみか(プロフ) - りなさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます! (2021年6月13日 21時) (レス) id: 7ae50b0eb6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです。その後の話楽しみに読ませてもらいました。頑張って下さい。 (2021年6月13日 8時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うみか | 作成日時:2021年5月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。