検索窓
今日:8 hit、昨日:10 hit、合計:33,094 hit

69.夕食 ページ19








休憩時間が終わり、各々が板場に集まってくる。



奏「ここで、僕たちが作るんでしょうか?」



理事長「その通り!
食材はそこに入ってますから、好きに使ってくださいね。
では、どうぞご自由に。」



元「ご自由にと言われましても……。」



葵「一体、何をどう作ったら良いのです?」




何人かが困っていると、尊人が軽い調子で口を開く。





尊人「お前ら、シェフにばっかやらせてるからだぞ〜!
まあ、見てろって。」



竜「アニキ、これで肉じゃがでもするか?」



尊人「旅館だし、やっぱ和食だよな!」



『肉じゃがなら、私も手伝うよ!』



光輝「じゃあ、俺は鯖味噌作りますね。
陸と海司も手伝って。」



陸・海司「おう。」





テキパキと動き出したエコノミーの面々に、感心する声が上がる。



葵「ほう、君たちなかなかやりますね。」



奏「楽しみですね〜。」



元「奏さま、そんなにウキウキしていても、出来上がるのは庶民の料理ですよ?」



『もう、またそんな言い方して。
美味しいの作るから、期待してて!』



奏「はいっ!」



久遠「………では、俺は味噌汁を作ろう。」



『えっ、久遠さん作れるの!?』



久遠「作ったことはないが、知識はある。
おそらく出来るだろう。」



((大丈夫かなあ………))



理一「それなら、僕はサラダを作ろう。
こんなに色々あるなら、美容に最適なサラダを作れそうだ。」



ハル「ん〜、じゃあ、俺らは………
米でも炊いとくか?」



翔「だな。」



ガブリエル「では、私は水菓子をご用意致します。
切り方や盛り付けで、この旅館に相応しいものにしてみせましょう。」




どうなることかと思ったが、それぞれがやる気を出してくれたため、揉めることもなく調理が行われた。


庶民の味ではあるが、ファーストクラスの面々にも満足してもらい、和気藹々と楽しい夕食の時間となった。




((良かった、セレブの人達の口に合うか不安だったから……
このまま、みんな仲良くなれたら良いな。))



少しずつ距離の縮まっている王子たちに、Aは微笑した。







70.2日目 ー 京極竜→←68.エコノミークラス



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
129人がお気に入り
設定タグ:プリロワ , RAMPAGE , GENERATIONS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うみか(プロフ) - ゆなさん» 普通の恋愛夢小説とは一風変わっておりますが、楽しんでいただければ幸いです。励ましのお言葉、ありがとうございました。 (2021年6月23日 14時) (レス) id: 5b7d0eb9a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - プリロワの世界観、良きです!無理せず頑張って下さい。 (2021年6月22日 2時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます、とても励みになります! (2021年6月13日 21時) (レス) id: 7ae50b0eb6 (このIDを非表示/違反報告)
うみか(プロフ) - りなさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます! (2021年6月13日 21時) (レス) id: 7ae50b0eb6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです。その後の話楽しみに読ませてもらいました。頑張って下さい。 (2021年6月13日 8時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うみか | 作成日時:2021年5月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。