63.課外活動 初日 ページ13
・
いよいよ、今日から課外活動が始まる。
勉強に差し支えぬよう、GWを利用して、4泊5日の合宿となっていた。
国内だが、海も山もあるようで、理事長が1番ウキウキとしていた。
尊人「すげーっ、これバスか!?
こんなバス初めて見たぞ。」
海司「さすが、朱雀さんたちが一緒なだけありますね。」
『席は特に決まってなさそうだから、みんな好きに座ってね。』
資料を確認しながら、みんなをバスへ乗せていく。
最後にバスへ乗り込むと、いくつか空いている席を見渡す。
((元さんと光輝くんは1人で座ってるけど……
わざわざ隣に行くのも変に思われるよね。
誰もいないとこ座ろう。))
前の方の席に座ろうとすると、すかさず元に声をかけられた。
元「何してるんです?」
『へ?』
元「私の隣が空いてるじゃないですか。」
『えっ!えっと………隣に座ってってこと?』
光輝「ま、待ってください!
お、俺……俺の隣も空いてますっ!!」
((……えぇぇぇ!?
どうすれば良いの!?))
元と光輝を交互に見つめながら、あたふたしていると、久遠が溜め息を吐いて立ち上がった。
久遠「………ったく、Aが困ってるじゃないか。
仕方がない、奏の隣に座らせてやろう。」
元「えっ?いや、私は………」
葵「それなら、Aさんは私の隣へ来ますか?
ガブリエル、席を移動して下さい。」
ガブリエル「えぇっ、そんな、会長!?」
『ちょっ、ちょっと待ってみんな………』
ハル「じゃあ、Aちゃん、ここおいでよ。」
最後尾に座っていたハルが、手招きをする。
最後尾には、ハルたち3Bと理一が座っていて、真ん中にもう1人座れそうだった。
久遠「真ん中は危ないだろう。」
翔「大丈夫だって、俺とハルが守るから。」
運転手「そろそろ出発したいのですが………」
『……っ!!』
運転手の一言で、慌てて1番近い席に座ってしまった。
光輝「あ………よ、よろしくお願いします。」
『あっ、うん、よろしくね。』
なんとなく、ぎこちない挨拶になってしまったが、長い道のりのおかげで、そのぎこちなさも消えていったのだった。
・
129人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うみか(プロフ) - ゆなさん» 普通の恋愛夢小説とは一風変わっておりますが、楽しんでいただければ幸いです。励ましのお言葉、ありがとうございました。 (2021年6月23日 14時) (レス) id: 5b7d0eb9a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - プリロワの世界観、良きです!無理せず頑張って下さい。 (2021年6月22日 2時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます、とても励みになります! (2021年6月13日 21時) (レス) id: 7ae50b0eb6 (このIDを非表示/違反報告)
うみか(プロフ) - りなさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます! (2021年6月13日 21時) (レス) id: 7ae50b0eb6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです。その後の話楽しみに読ませてもらいました。頑張って下さい。 (2021年6月13日 8時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うみか | 作成日時:2021年5月29日 23時