憧れは三井寿 (ページ7)

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次の日、私はまためげずに屋上へきていた

今日は不良たちはいなく、三井先輩1人だった

これはチャンス！

「おはようございます！三井先輩！」

三井先輩は呆れた顔でこちらを見ていた

三井「…またお前か…」

「はい、昨日は私の同級生たちがすいませんでした。私が勘違いさせてしまったみたいで」

三井「それで今日は…？」

「もちろん三井先輩の説得に！」

三井先輩はふっと笑った

三井「…お前は昔から変わらないな…」

「何か言いました？？」

三井先輩は首を振った

三井「悪いけど俺はバスケはもうやらねえぞ」

「え？」

三井「だからあんまり俺に関わらない方がいい…」

「先輩…」

三井先輩は屋上から去っていった

彩子「なーーーに落ち込んでるの？？」

彩子さんが肩をバシッと叩いてきた

「彩子さんーーー！」

私は事の次第を話した

彩子さんは驚いていた

彩子「あの不良たちに突撃するなんて、、Aちゃんやっぱりただものじゃないわ、、、」

「三井先輩、もうバスケはしないって…」

彩子「そりゃあかつてMVPと呼ばれていた選手がそうなってしまうなんて、本人も相当辛かったはずよね…」

「だから私に何かできる事はないでしょうか？」

私も何か先輩の力になりたい、心からそう思った

彩子さんは私に尋ねた

彩子「そういえばなんでAちゃんは選手じゃなくてマネージャーとしてこの部活に入ったの？」

「それは、、、」

私は彩子さんに事情を話した

彩子「…そうだったんだ」

「はい、だから三井先輩の気持ちが痛いほど伝わってくるんです。」

彩子「Aちゃんがめげずにいけば先輩もきっと心を開いてくれると思う！だからまずは陵南戦頑張りましょう！」

「ありがとうございます！」

バスケ部のみんなは陵南戦に向けて朝も晩も練習に励んでいた

私にとってはマネージャーとしての初めての練習試合、気を引き締めて頑張らなきゃ！

いよいよ試合が明日になった

―陵南戦、当日―

「わっ！遅刻遅刻！」

私は会場に向かって走っていた

初めての練習試合、遅刻するわけには行かない！

しかし今日に限って目覚ましが鳴らなくて、

私は自分の力の限り走っていた

「遅刻したら赤木先輩に怒られるー！」

私が急カーブを曲がろうとしたその時、何かにぶつかった

ドンっ！！！

振り向くと人が倒れていた

「すいません！大丈夫ですか！？？」

仙道「大丈夫ですよ〜」

起き上がったその人は、なんと陵南のユニフォームを着ていた