憧れは三井寿 (ページ4)

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部員たちが拍手をしてくれる中、3年生の赤木先輩に木暮先輩、2年生の宮城先輩だけが下を向いているのが気になった

しかしそれもつかの間

赤木「よし、これからは俺たちは全国大会を目指す仲間だ、気抜くんじゃないぞ！」

部員たちは解散して各自の練習に入っていく

あれ、誰も三井先輩について触れてこない

どうしたんだろう？

私が動揺していると、彩子さんが「ちょっと！」と言って隅に呼び出された

彩子「Aちゃんさっきさ、三井先輩って言ったよね？」

「はい！あれ、湘北高校のバスケ部に入ってると聞いたんですが…」

下を向く彩子さんに何か嫌な予感がした

彩子さんは小声で教えてくれた

彩子「三井先輩、1年生の時に大怪我して辞めちゃったらしいのよね、それ以来グレちゃって今は学校の不良たちと絡んでるのよ」

三井先輩が、、バスケを辞めた？

それに不良だなんて

私はショックで言葉が出なかった

私に手紙をくれたのは確か三井先輩が2年の時

あの時にはもうバスケを辞めていたのね

先輩自信大変だったのに、あんな手紙を…

彩子「せっかく入ってくれたのにごめんね、三井先輩に憧れていたのに」

私は顔を上げた

「いいえ、彩子さん」

彩子「ん？？」

「私はこの部活を続けます、そして三井先輩を取り戻して絶対にみんなで全国大会に行きますから！」

彩子さんはニコッと笑って私の肩を叩いた

彩子「Aちゃんめっちゃ根性あるじゃない！気に入ったわ！何か困った事あったらなんでも相談してね」

「ありがとうございます！！」

気づいた頃には部活は終わりの時間を告げていた

なんでも近くに陵南高校との練習試合がありそのためみんなピリピリしているらしい

花道「打倒！陵南！」

花道はまだレギュラーにも入ってないのにあの調子だ

でもそのポジティブさが彼のいいところなんだけど

私も見習わなきゃ！

三井先輩をバスケ部に戻す！

次の日から私の作戦は開始する

次の日、

晴子「ちょっとAちゃん気をつけて！」

水戸「お前1人で無理するなよ！」

花道「なんかあったら俺がいくからな！」

晴子ちゃんと花道、そして花道の取り巻きの桜木軍団に心配される中私は3年生の教室がある階へ進入していた

さすが3年生、みんな大人っぽく見える

そしてやっぱり1年生が1人でのこのこくるところではないのかしら？

視線が怖い

でも私はそんな視線に負けてなんかいられない！！

教室をひとつひとつ隈無く見渡した