憧れは三井寿 (ページ14)

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仙道さんが立っていたのだ

仙道「連絡するって言ったけど直接会いに行った方が早いかなって！」

笑顔で話す仙道さんだったが私の頭の中は混乱していた

陵南のエースである仙道さんがわざわざ私に会いに来た！？

仙道「この前お詫びさせてって言ったじゃん」

「ああ！」

仙道さんとぶつかって陵南との練習試合が終わった後、すぐに病院に行ったから治るのも早かった

だからもうそんなに深刻にならなくていいのに、、

仙道「Aちゃん、甘い物好き？」

「は、はい！好きですけど」

仙道「じゃあ近所のカフェでも行こっか！」

仙道さんは私の手を掴んだ

「仙道さんも甘い物好きだったんですね！」

仙道「まあね！」

私たちが入ったのは湘北からほど近いカフェだった

「わあ！ここ友達が薦めてくれたカフェなんですよ！ずっと入ってみたかったんです！」

よく見たら以前晴子ちゃんが紹介してくれたカフェだった

行ってみたかったけどなかなか部活で来ることが出来なかった

仙道「それならちょうどよかった」

こうして仙道さんと席についてメニューを見ていたんだけど、周りからの視線をとても感じるのだ

「ねえあの人かっこよくない？」

「あんなかっこいい人とデートできるなんて羨ましいわ〜」

みんなが見ているのは仙道さんだった

やっぱりかっこいいよなあ、仙道さん

一緒にいるのが私ですいませんって感じ笑

仙道「Aちゃん、何にするか決めた？」

「あっ、はい！ショートケーキで！」

思わず言ってしまった

すると仙道さんは笑った

仙道「偶然だね〜！俺も同じ！」

ニコッと笑う仙道さんと思わず目が合った

至近距離で見ると心臓に悪いな笑

仙道「へえ〜、Aちゃんもバスケやってたんだ」

私は自分の事を話していた

「そうなんです、でも怪我で辞めてしまって」

仙道「そうだったんだ、湘北に入ったのは何か理由があるの？」

私は話した

中学時代に三井先輩のスリーポイントを見て、手紙をもらって憧れてバスケ部に入った事を

すると仙道さんが尋ねてきた

仙道「三井さんってこの前いなかったよね？」

そうだ、陵南との練習試合の時は三井先輩はまだバスケ部にはいなかった

「最近戻ってきてくれたんですよ！今は頑張ってみんなと同じペースまで取り戻してるんです！」

仙道「じゃあ次に会う時はライバルなんだね」

「そうなりますね〜」

その後もひとしきりバスケトークをした後、私たちは店を出た