リスカ (雅紀) ページ4
雅紀side
ロケ中の休憩時間。
聞こえてくるのは、
俺の悪口を言っていたスタッフさんの声。
この前、たまたまなのか、
少し大きめの声で
俺の悪口を言っているところに遭遇したから。
…間違いないはず。
ス1「何か、いっつもヘラヘラしてんだよなー」
ス2「あー、確かに。」
ス1「次、再開したら…」
ス2「………………ですね……」
もう一人のスタッフさんと歩きながら、
打ち合わせをしているようにも聞こえるけど、今の俺には全て悪口や企みのようにしか、
聞こえない。
確かに、
ヘラヘラしているように見えるかもしれない。
…でも……ちゃんとやってるのに…!
…飛び降りてみようかな。
…お酒を大量に飲んでみようかな。
考えるだけで、
死を覚悟しているようにも思えるこの行為。
もう、自分が嫌になってしまったんだ。
でも…その考えとは裏腹に、
メンバーのことを考えてしまう俺は、
…何もできない未熟者だ…………………。
438人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:潤love | 作者ホームページ:http://id37.fm-p.jp/502/ars0830m/
作成日時:2015年7月7日 6時