転生したら乙女ゲーの悪役令嬢とかベタすぎて笑えないんですけど。

笑えない6 ページ10

はぁ。


まったく、なんで家族との会話でこんなに緊張しなきゃなんないんだ。



記憶が戻ったせいか、口調が崩れそうになるな……


気をつけないと。




さてと、続きをしよう。


どうやって王子様のあら捜しをするか、だ。


1番楽なのは王子が勝手にボロを出してくれることなんだけど、そう上手くも行かないし。



どうしたものかねぇ。



思い出せ、サンドリヨンのことを。


なんでもいい、些細なことでも生き残るヒントになる。





……！確か、王子は勉強嫌いで、授業はよくサボってたはず。


それでも信用があったのは、毎回学年一位だったから。


なら、その信用を崩せば王子の味方をそのまま私の味方に付けられる。


前世は成績悪くなかったからね。


あとは、近くで過ごすうちに色々わかるでしょ。






よし、そうと決まれば早速勉強だ。


この世界の学校は2つに分かれていて、ひとつは魔法については教えない一般学校。主に平民の子が行く。

もうひとつは魔法の素質がある人が行く魔法学校。こっちは主に貴族や王族が行く。


一般学校は6歳から、魔法学校は12歳からと行く年齢が決まっている。


んでもって、私は当然魔法学校なんだけど、まだ10歳なので学校には行けない。


ならどうするかと言うと、だいたい、貴族の家には家庭教師がついてるものなんですね。はい。


我が家も貴族なので、もちろんいます。


今まではまともに勉強してなかったけど、今日からは真面目にやろうと思います。

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