Prologue ページ1
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「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」
「青春は恋と革命」
「青春は、それが青春というだけで清らかだ」
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人は皆、口を揃えて言う。青春、青春と。
人生で1度過ぎれば取り戻すことは出来ないもの。
気づけばそこにあり、気づけばなくなっているもの。
青春ってなんだろう。青春ってどんなものだろう。
そう思っていた2年前の自分に教えてあげたい。
あなたの思い描く「青春」とやらは、そこにはありませんよ、と。
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『あっ・・・・』
「ごめん手すべっちゃったー!」
どんどん私の机を濡らしていく液体。多分、さっき私が走って買ってきたカフェオレだ。
もちろん手がすべったなんて嘘だしね
「アハハ、もーハヨンなにしてんのー!」
「ごめーん!またやっちゃったー!
「片付けといてね」
『う、ん・・・・はは、』
高校2年の春、私は何故かスクールカーストトップの女子達に目をつけられた。
イム・ハヨン、カン・ジウ、チョ・ダイン。
理由は特にないんだと思う。日々のストレスとか、そういうのをはらせるなら誰でもいいんだ。
そう思うと、ターゲットがメンタルの弱い、すぐに折れるような子じゃなくて良かったんじゃないかな。
出来ることならもっと楽しい高校生活が良かった。でもきっともう取り戻せない。
「青春」って不平等なものだから。
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青春は不平等
そう思っていたんだ。ずっと
なのになんで私は彼に告白されているんだろう
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作者名:むつごろー | 作成日時:2022年8月23日 14時