{男主}大切な誰か{MLP} (ページ22)

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No.20ダークネスページ22

Aと黒いポニーは向き合っていた。黒いポニーは恐ろしいオーラを放ち、目は赤黒く光っていた。体の所々に赤く光る宝石があった。
「ふふふ…正に袋の鼠だな、A」
「……ダークネス……」
ダークネスと呼ばれたポニーは憎しげに睨んでいるAとは裏腹に、余裕のある、むしろ小馬鹿にしている顔をしていた。しかし目には憎しみがある。
「返せ。お前にその体を使う事は出来ない筈だ！」
「だがこの体の持ち主は相当な闇を持っていた様だ…」
Aは角から魔法を放つが、かわされてしまう。
ダークネスと呼ばれたそのポニーは闇の球を作り出し、それをAへ飛ばした。Aはそれをすれすれでよける。
再びAが魔法を使うが、ダークネスは球を作り、放つ。そしてAの使った魔法にぶつける。
Aの魔法は忽ち打ち消され、球がAに当たる。
そして、Aは土煙で見えなくなってしまう。
「オーロラ！！」
トワイライトが叫んだ。すると、遺跡に来ていたトワイライトの親友も来て、目を見張っていた。
土煙が去ると、そこには、傷だらけのAが倒れていた。
ダークネスはニヤリと怪しく笑い、とどめを刺そうとした。しかし、Aは立ち上がった。しっかりと。
「まだ力が足りなかったのか？まあいい、また当てるだけだ！！」
そう言い、ダークネスは空へ舞い上がって、大きな闇の球を２つ作った。
Aも空へ舞い上がった。そして魔法を使う。そして魔法を尻尾に移し、まばゆい光を放つ。
ダークネスが球を放つと同時に、Aも魔法を使った。２つの力はぶつかり合い、闇の球は凄まじい悲鳴を上げて砕け散った。そして、Aの魔法はダークネスを包んだ。
「なっ！？」
Aの目が光った。トワイライトも経験した事がある。
そして、Aの周りには光が集まり、ダークネスをさらに包んだ。
「貴様に分かる物か！！この苦しみがっ！！」
「ああ、僕にお前の苦しみは分からない。…でも、苦しみを分かり合う事は出来る！」
そして、光はさらに強くなり、Aの周りに出来たオーロラのリングが黒いドームを消し去った。

そして、トワイライト達がAに駆け寄る時。屋上の中心に、一匹の白い子馬が居た。