最俺に逆ドッキリ ページ21
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この後キヨくんと出掛ける予定があったので、合流する為に最俺ハウスに来た。
インターホンを鳴らしたらキヨくんが出てくれる。
「悪いけどまだ掛かりそう。」
「そっか、分かった。」
「あのさ、ちょっと付き合ってくれない？」
何の事か分からず首を傾げると、
「行ったら分かる。」
と言われたので一緒にリビングに向かう。
「あれ、誰も居ないんだね。」
「うん。こっち来て。」
ソファーに座ったキヨくんに手招きされたので、隣に腰を下ろす。
「顔動かさないで聞いてね。部屋の端に置いてあるあのカメラ、回ってるから。」
ウィスパーボイスで喋るので、それに私も合わせる。
「そうなの？」
「俺にドッキリ仕掛けるつもり。別の部屋で様子見てると思う。」
今この瞬間も見られてるのか。
「だから逆ドッキリしよう。キスするフリするから。動画で使えなくなるけどな(笑)」
楽しげにそう言うと、私を上に跨らせる。
「ま、まさかこれに付き合えって事･･･？」
戸惑っていると、「しーっ」と人差し指を唇の前に立てるキヨくん。
あ、この体勢だとカメラには顔が映らないのか。
･･･って納得出来る訳がない。
なんて1人であれこれ考えてる内に、上着を脱がされ、本当にキスされる。
「フリって･･･！」
「知らね(笑)」
何より見られてる事を意識してしまい、顔が赤くなっているのが自分でも分かる。
こんな顔を見られてしまうのは避けたいので下手に身動きが取れない。
ガッチリ抑えられてそもそも動けないけど。
「興奮しちゃった？」
「やりすぎ･･･！」
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作者名：しげのん。 | 作成日時：2019年9月21日 14時
