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67話 ページ20








「三ツ谷さんの妹ちゃんたちなんですね!ルナちゃんもマナちゃんもかわいい〜」




三ツ谷さんから、妹が悪かったと謝られた後、私に抱きついてきた子がルナちゃん。三ツ谷さんと手を繋いでいた子がマナちゃんと教えてもらった。兄しかいない私にはふたりがたいそう可愛く見えて、ゆるゆるとしまりのない顔でふたりの前へ屈んで頭を撫でる



「お姉ちゃんも可愛いー!ルナ、お姉ちゃん好きー!」
「マナもー!」

とふたりから小さく短い腕でぎゅーと抱きしめられ、あまりの可愛さに失神しそうになる




どうしよう…本当にかわいい
三ツ谷さんが羨ましすぎる…!




「ねえ、お姉ちゃん。今日ルナたちのお家でご飯食べよ?」
「食べよー?」


「おい!お前ら、何を勝手に、「お兄ちゃんのご飯すっごくおいしいよ」
「そうなんだ〜。それは食べてみたいなー…あ、でも今日はお友達と約束があって…ごめんね」
「え〜〜〜!!」

なんで〜と今にも泣きそうな顔で訴えられ、胸が痛い。三ツ谷さんがやれやれといった顔でふたりを宥めている。






あ、そうだ…





「あのさ、ルナちゃんもマナちゃんも花火好き?」
「…花火?パチパチの?」
「そう!自分の手で持ってする花火!」
「ルナ好きだよ〜!」
「マナも〜!」


「今日、友達と花火するんだけどふたりも来ない?」


私の言葉で目に輝きを取り戻し、行く〜!!と再び私の体にしがみついてくる





「…本当にいいのか?友達との約束なのに、」
「全然大丈夫ですよ。あ、三ツ谷さんも都合が良ければ一緒に花火しませんか?もし都合悪ければ、夜にルナちゃんとマナちゃんお迎えに行きますけど」

「いやふつうに俺も行くわ!夜に1人で歩くなって初めて会った時も言っただろ…」

呆れた目で私を見て、なぜかため息を吐かれた。そして、マイキーも大変だなと呟きが聞こえた




「つーか、いいのか?友達とか迷惑に思わね?いきなりガキ2人と俺みたいな不良が来て」
「?大丈夫ですよ。そのお友達って松野くんなので」
「松野…って千冬?」
「はい。そうです!」




その後、一度三ツ谷さんの家に帰ると時間かかってしまうからと、松野くんが私の家まで迎えに来てくれるため私の家でご飯を食べることになった。


ご飯を食べ終えて4人でババ抜きをしていたら、チャイムが鳴ったのでモニターを確認する。松野くんだったので玄関へ向かおうとしたら、ルナちゃんとマナちゃんが先に走っていった

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作者名:ミルクレープ | 作成日時:2021年6月17日 0時

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