13 shota ページ15
初めて上がった女子の部屋。
やる事やるなら俺ん家で〜と思って、女子と会うときはいつもウチに呼んでたものだから、女子の部屋なんか上がったことがなかった。
見れば見るほど綺麗で、埃ひとつない部屋があまりにも衝撃的だった。
10年経った今でも、
こんな綺麗な部屋を見たのも、女子の部屋に上がったのも、後にも先にも全部、Aだけだ。
「…そ、そんな物珍しいかな」
「いやぁ、ホコリ一つねぇなと思って」
「まぁ、掃除とか結構好きなタイプではあるよ」
「ふぅん。いいね」
褒めたつもりだけど、Aはそっぽを向いて俺の言葉を聞き流した。
ちゃんと聞けよ。褒めてんだから。
深澤抜きで話すのはどうも緊張して、懸命に話題を見つけようとしたのだけれど、Aはジャニーズにも俳優にも、何も興味が無いといい、趣味の話になっても自分のことになると首を傾げるだけだった。
どこかミステリアスで、でも飾り気のないA は、当時の俺にはすごく魅力的に見えたし、今も、変わらず魅力的だと思っている。
音楽の話になって、なんとなく俺とAとで繋いでみたイヤホン。
こういうの好きな人とか恋人同士でやることっぽくない？と、単純な俺は、Aに意識して欲しくてやって見たのだけれど、俺の方が参りそうになる。
この間裸まで見た仲なのに、これだけで緊張するのはなぜだろうか。
他にも、他愛も無い話をたくさんした。
家族のこととか、学校のこととか、ジャニーズのこととか。
聞き上手なAは、自分のことは多くは語らなかったけれど、Aの視界に映っているのが俺だけだという、その空間そのものが嬉しかった。
ただただ、俺と2人きりでいてくれるだけで、それだけでよかった。
この時から、あまりの居心地の良さに『好き』だと言ってしまいたかった。
でも、どう伝えたら良いのかわからなかった。
家に帰った後も、スマホを眺めてAから届くLINEをそっと開いては返事を考えた。
全部が初めての経験で、何もかもが新鮮で。
俺なりにAが好きだとアピールしたつもりのLINEも何度も送ったけれど、『またまた〜』ってはぐらかされて。
そんな 好きな気持ちを拗らせに拗らせていた俺に、チャンスが一度だけ来た。
俺はあの日のことを忘れもしない。
俺が一度だけ本気でAに告白した日のこと。
そこでした、まだ果たせていないまま消えた約束のこと。
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みるく?(プロフ) - minmin様 終わらせて、マイジャーニーすごく良かったです。お互いがひっそりと恋してるのにきゅんとしました。最後の終わり方にもドキドキしました！これからも楽しみにしてます。 (10月17日 21時) (
レス) @page32 id: d41930f707 (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - はみさん» はじめまして！コメントありがとうございます^_^ これからも楽しんでいただけるよう、頑張りますね！ (2022年3月18日 2時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
はみ - 作者様、いつも作品見ています！はじめまして、はみです！作者様の作品は全て見てるのですが、推しの💙さんの作品ができて大歓喜です。文才がえぐい😭更新楽しみにしてます！ (2022年3月17日 20時) (レス) id: 846f01110c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minmin
| 作成日時：2022年3月14日 3時
