BTS 僕らのたった一人のヌナ (ページ48)

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special girl ページ48

＊歌詞ではなくMVをイメージしてお読みください

キラキラ輝くステージに立つ僕を
キラキラした目で見つめる彼女
そんな彼女を横目に
僕はたくさんの人々に愛していると伝える
もちろんその言葉に嘘はない
僕一人では見ることの出来なかった景色だから
でもそういうと彼女はいつも寂しそうに笑う
そんな彼女を横目に今日も僕は踊ってる

『おかえりなさいホソク』
扉を開けると彼女が微笑みながら言う
一気に気持ちが落ち着く
なんだか疲れも感じてきた
隣で嬉しそうに話す彼女
あともう少しだけ…もう少しだけこのままでいたい
そんなわがままを僕は心の中で願っていた

日々忙しくなる毎日
合間にみる彼女からのメッセージ
【身体に気をつけてね】
彼女の優しさが身に染みる
そんな彼女を思い出しながら
目の前の綺麗な女優と肌を合わせる撮影
HS「あぁ…早く帰りたい…」
彼女が僕のそんな姿を家で見ながら
1人泣いていることすら知らずに
そんなことを思っていた

どんどんすれ違っていく僕ら
僕の生活は常にホテルや飛行機の中
社会で働く彼女は知らないうちに綺麗になっていく
きっとたくさんの男に声をかけられることだろう
移動の合間に電話をしても
HS「身近の男に目を向けてないよね？」
『私なんかよりホソクの方が周りに綺麗な人ばかりいるじゃん』
お互いにそんな言葉しか伝えられなくなっていた
本当に伝えたい言葉はそんな言葉じゃないのに…

今日もキラキラなステージで踊る
僕を見つめる瞳の中に
泣いている彼女が見える
きっとあの記事のせいだよね
【ホソク美人女優と熱愛発覚！！】
昨日見せられた記事が脳裏に焼き付く
彼女に伝えたい
どんなにたくさんの人を笑顔にしても
やっぱり1番笑顔にしたいのは君だから

ステージの上の空が暗くなった頃
JM「そろそろ最後の曲ですね～！その前に一言どうですかホソギヒョン」
不意に渡されたトークの瞬間
きっとチャンスは今なんだ

グッとマイクを握りしめて俯く
覚悟を決めて見上げた視線に彼女が映る
隣を見ると僕を見て黙って頷くメンバー
もし受け入れてもらえなくても
きっとこれは一人の男として僕がやるべき事
目をつぶり深呼吸をしてから前を向く
みんなに…そして彼女に…
伝えるべき言葉は決まってる
もう一度彼女の方を見た後に
僕はそっと微笑み口を開いた

HS「………皆さんに伝えなければいけない僕の大事な人の話をさせてください」