BTS 僕らのたった一人のヌナ (ページ4)

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頼りがいのある弟ページ4

それはある日の収録前

JH「Aヌナ…本当にそのヒールで踊るの？」

『だって今日トーク番組だと思ってたスタイリストがヒールしか用意してなかったんだもん…まあ、仕方ない！』

NJ「曲撮りだけ少し時間ずらしてもらってその間に靴用意しますか？」

『なにいってるの！私の靴のためだけに大事な仕事の時間はずらせないよ！』

JM「でもAヌナ…本当に危ないよ？」

SG「もう何言ってもAは聞かないだろう。やるしかねえよ」

『さすがユンギ！よくわかってる～！』

TH「Aヌナ疲れたら僕がおぶってあげるからね」

JN「じゃあよろしく頼むわテヒョン」

TH「ジンヒョンには言ってません」

メンバーがそんなことを言ってる中

グクは黙って私を見つめていた

『まあ、とりあえずそろそろ時間だから行こう！なんかあったらフォローよろしく！』

そんなこんなで番組の撮影が始まった

登場ですら歩きづらい

なんせピンヒールだ

なんでピンヒール用意しちゃったの～笑

そして何とかトークは終わって

後は曲を踊って終わり

ここでコケるわけには行かない

～♪♪♪

歌が始まる

途中危ないステップはあったが

踊りきった自分を褒めたい

まあ、いつもの様には踊れなかったけど…

踊りを終えて舞台袖に下がるとき

足元が急にぐらついた

まずい！！

そんな時後ろからグイッと手を引かれ

気がついた時には私の身体は宙に浮いていた

JK「そんなんで踊るから…」

私のピンヒールの右側が折れていた

『ちょっグク降ろして！』

JK「Aヌナ…降ろしたとしてもそれじゃぁ歩けません…今は黙って抱き上げられててください」

『…ありがとうグク』

JK「Aヌナの仕事に対する姿勢は尊敬しますがたまには自分も大事にしてください」

『心配かけてごめんね』

JK「まあ、そんなAヌナだから何かある前には必ず僕が守りますよ」

そう言ってグクは私を抱き上げてる腕に力をこめた

逞しいマンネになったんだな

私は抱き上げられた腕の中で

人の目が恥ずかしくって

私の後ろを隠れていたあの頃のマンネの姿はもういないのだということに少しの寂しさと成長の嬉しさを感じていた