私の血 ページ27
何度も踊った後に
モニターチェックをさせてもらう
しかし何度見ても
私の踊りはなんか違う…
今までのようなカッコイイ踊り方ではいけない
それは分かっていた
しかしそう思いながら踊れば踊るほど
ワンピースを着ている私は
みんなの踊りとは浮いているように見える
何故だろう…
何故グクはダンスに
いつものような力強さはあるのに
こんなに色気のある踊りに見えるのだろう
何故ジミンはこんなにもダンスと
目線の動かし方が上手なのか…
ホソクに至っては
踊りながらもカメラへの顔の向け方が
よくわかっている…
私はワンピースを着ている分
悪目立ちしないように
より上手くなくてはいけないのに…
HS「少し休ませてください」
ダンスに関してはあの鬼のホソクが
めずらしくそう言って
撮影を中断した
各々が休憩をとる
SG「おい、大丈夫か？」
ユンギが声をかけてくる
『うん…』
SG「あんまり思い詰めるなよ…シリアスな曲でもねーだろ…顔が暗くなる」
そう言われて気がついた
『すいません…さっきのモニターチェックもう1回みせてもらってもいいですか？』
「どうぞ？」
私は食い入るようにモニターをみる
気がつくとユンギはその横の椅子で寝ていた
そっか…そういうことが…
ただ真剣な顔して踊るような曲でもない
でもだからといって満面の笑みで踊る曲でもない
しかし…
みんな笑ってないわけではない
むしろ私なんて色気を意識しすぎて
なんだかつまらなそうな表情と踊りに見える
そっか…
軽く微笑むことも
見る方にとっては色気のあるダンスだ
HS「Aヌナ〜？悩みは吹き飛んだ〜？」
『ありがとうホソク！私なりの踊り方が分かった！』
HS「Aヌナはパーフェクトに踊れるんだからいつものAヌナの踊り方で気にしなくていいのにさ！」
JK「本当ですよ！あの辺のヒョン達なんてミスしないで踊ることに精一杯ですよ？笑」
JN「ちょっと…これでも真剣なんだから！笑」
そんなに他愛のない会話をした後に
撮ったダンスシーンは
今まででみんなが1番良いダンスで
1発OKとなった
私はその映像の中のジミンをみて
あーまだまだ私の引き出しは
少ないんだなっと実感していた…
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作者名：雅 | 作成日時：2020年2月2日 22時
