成功作の兄、失敗作の妹 (ページ8)

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No.8 ページ8

すると突然サイレンがなった

何事？と驚いていると｢セキュリティ3が突破されました｣と放送が入った

｢あ？｣

｢セキュリティ3が突破？｣

速やかに避難してくださいと言う放送とともに食堂に集まっていた生徒が避難しだして大渋滞に陥った

火傷のあとに人がぶつかり布が擦れだいぶ我慢できないほどの痛みとなってきた

｢くそっ…｣

痛い…。お兄ちゃんもこんなに痛かったのかな

いや、きっとこれよりも…

｢おい！手ぇ伸ばせや！クソが！！｣

｢え？｣

声のするほうを見てみると雑魚の人、周りの人からは爆豪って呼ばれてたっけ…。

爆豪が手を伸ばしていた

私は反射的にその手を取っていた

そのまま端に引き寄せられまるで爆豪に壁ドンされているような体制になった

｢手ェ、大丈夫なんか｣

｢少し痛い、です｣

｢あぁ？少しだぁ？｣

｢…かなり｣

｢初めっからそういえや｣

爆豪って意外といい人なのかもしれない

こうやって見ず知らずの私を2回も助けてくれるなんて

やっぱりヒーロー目指してるからかな

そうやって大渋滞をやり過ごしているとなんか、非常口のマークみたいな格好した委員長っぽい人が大丈夫、落ち着けと言った。

この騒ぎはマスコミによるものらしい

程なくして私は爆豪くんにつれそわれて保健室に来ていた