成功作の兄、失敗作の妹 (ページ26)

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No.26 ページ26

私はただ心操くんの後ろで会話？を聞いているしかなかった

｢そんな俺らにも学校側はチャンスを残してくれてる｣

｢体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科編入も検討してくれるんだって。その逆も然りらしいよ｣

そう、なんだ。

いや私どんだけ先生の話聞いてないんだって話なんだけど

｢敵情視察？少なくとも俺はいくらヒーロー科とはいえ調子に乗ってるとごっそり足元救っちゃうぞっつー宣戦布告しに来たつもりだ｣

心操くんと爆豪の睨み合いが続く

A組のみんなも誰一人動けないでいる

｢おうおう！隣のB組のもんだけどよォ！敵と戦ったから話聞こうと思ったんだけどよォ！えらく調子ついちゃってんなァ！おい！｣

うわっ、びっくりした

横の方からいきなりすごい勢いでこの空気を壊しに来た。

なんか、すごい熱血そうな人

｢あんまり吠えてっと、本番で恥ずかしいことになるぞ！…って、無視か！てめぇ！｣

爆豪はスタスタとその人を無視して歩き始めた

あ、待って。私話したいのに

｢おい待て爆豪！どうしてくれんだ！お前のせいでヘイト集まりまくってんじゃねーか！｣

｢関係ねーよ｣

｢上に上がりゃ関係ねぇ｣

自信たっぷりに答える爆豪が眩しく見えた

なんでそんなに自信たっぷりに答えられるの

私はこの人混みの中爆豪に話しかけられずその場に残ってしまった

あ、どうしよう

お兄ちゃんいるかな

A組の教室では切島くん他数名が男らしいぜ！っと感心していた

お兄ちゃんを見つけた私はA組の後ろのドアの方に行くことにした