成功作の兄、失敗作の妹 (ページ24)

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No.24 ページ24

今日からまた学校が始まる！

行けないだろうと思っていた学校も先生からの許可も出て行けることとなった

それどころか火傷をリカバリーガールに治してもらいなさいと言われた。

｢おはよう。制服とか持ってきた｣

お兄ちゃんが病院に迎えに来てくれるってことだったから少ない荷物をまとめていた。

(おはよう、お兄ちゃん)

｢着替えたら出てこい｣

お兄ちゃん…、そんな気遣い出来るんだ

てっきり出てってと言われないと出ていかないタイプだと思っていた。

後で謝っておこう。

私は制服に着替えて病室を出た。

病室は何故か個室となっていて少し落ち着かなかった

(お待たせ)

と、口を動かしながらお兄ちゃんの肩をポンポンと叩く

｢ああ。行くか｣

お兄ちゃんが歩き出したため私も後ろから歩き出した。

学校につき、時間を見るとギリギリだった
携帯のアプリに文字を打ちお兄ちゃんに見せる

(保健室行くの放課後でいいよ)

｢ダメだ。今から行く｣

(遅刻するよ)

｢いい｣

どうしよう。このままじゃ二人揃って遅刻だ

｢何をしてる｣

誰かが話しかけてきた。

この声は…

振り返ると相澤先生がいた。…相澤先生！？

そこには包帯ぐるぐる巻きのミイラ男がいた。

(相澤先生？ですか？おはようございます)

｢おはようございます｣

｢うん、おはよう｣

｢で、君たち何してる。遅刻するよ｣

相澤先生にお兄ちゃんが保健室に連れていくと言って聞かないと言うことを話すとお兄ちゃんを連行して行ってくれた。

相澤先生には今回のことが話が通っていたらしい

｢お前も大変だな｣

という謎の一言を残して去っていった

なんなんだ？

教室に入るとみんなが心配そうな顔で近づいてきた

｢大丈夫なの？｣

｢それ、この前のでやられたのか！？｣

｢あ、喋れないんだったよね…！｣

そう言ってノートとペンを貸してくれた子にはめちゃくちゃ感謝だ。

筆談で怪我はしなかったということ、怪我は別のことでしたことを話した。

ホームルームで私が今喋れないことはみんなに話してくれて、サポートをお願いした。

そして、何より大きな行事！

普通科も成績によってはヒーロー科編入も検討してくれるという、体育祭がやってくる！

という話だ。

ヒーロー科編入…！

出来ることなら私もヒーローになりたい