成功作の兄、失敗作の妹 (ページ13)

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No.13 ページ13

｢よし、そんじゃ、まずは…｣

相澤先生が始めようとした瞬間ビリビリっと音がなり、たまたま噴水の方を見ていた私は黒いモヤが出てくるのがわかった

なに、あれ…。

私は正体がわからないものへの不安から後ろに下がった

ドンッ

誰かのからだにあたりごめんっと振り返るとお兄ちゃんだった。

｢お兄ちゃん｣

｢どうした。｣

｢う、ううん｣

あれも、授業の一環かもしれない

私は震える足に力を入れ直した

｢一塊になって動くな！13号、生徒を守れ｣

私たちの中に動揺が広がっていく

｢なんだありゃ｣

切島くんの言葉にみんなが黒いモヤの方を見た

｢また、入試の時みたいなもう始まってんぞパターン？｣

入試の時ってそんな始まり方だったんだ？

何人かが動こうとして相澤先生が動くなと制止の声をかけていた

｢あれは、敵だ｣

一瞬でみんなの心のどこかに恐怖を落とした一言

私自身もう恐怖で足が震えている

なんで、敵が…。

｢やはり先日のはクソ共の仕業だったか｣

ゾロゾロと敵がUSJの中に広がっている

それと共に私たちの方にも

｢はぁ？敵？バカだろ。ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ｣

｢先生、侵入者用センサーは｣

｢もちろん、ありますが｣

じ、じゃあ、校舎のヒーローたちが！

お兄ちゃんが考えを述べ始めた

｢現れたのはここだけか、学校全体か。なんにせよセンサーが反応しねぇなら向こうにそうゆうことが出来る奴がいるってことだ。
校舎と離れた隔離空間。そこにクラスが入る時間割。馬鹿だがアホじゃねぇ。
これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ。｣