まいはうす。 (ページ10)

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▽優しすぎたから。ページ10

圭人side.

体調悪いのは隠してたつもりだったんだけど

龍太郎にはばれてたみたい。

迷惑かけたくなかったのに...。

ほら、今だって俺のために寝ないで看病してくれてる。

今日学校のテストが終わったばかりで

昨日、一昨日とあんまり寝てないって言ってたのに

眠いはずの体で

家の中を走り回って

いろんなものを持ってきてくれる龍太郎。

自分でできるから、大丈夫だから

そう言いたいのに体は言うことを聞かなくて

一度ベッドに沈み込むと

それから起き上がれなくなってしまった。

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岡「りゅうたろう...。」

森「ん??どーしたの??」

岡「ごめん...。」

森「...だから、謝らなくていいの。

　その代り、早く治して勉強教えてよ??」

岡「え...??」

森「今日のテスト、英語が

　絶望的だったの。返って来る前から

　結果丸わかりだよ、もう。」

岡「そっか...。」

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よくしゃべる龍太郎は

俺の気を紛らわすためなんだろうか。

それからも

最近の学校の様子とか

みんなをみてて見つけたところとか

いろんな話をしてくれているうちに

俺は眠りについていた。

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次に起きたのは朝の9時。

ベッドの脇には、突っ伏して寝ている龍太郎。

もう今は夏も終わりかけで

季節の変わり目って言う風邪をひきやすい時期。

現に俺も風邪をひいているわけで

そんな中龍太郎はいつからかはわからないけど

タオル一枚も掛けないで寝ていたから

俺は急いで自分に掛かっていたうすい布団を

龍太郎に掛ける。

起こさないようにしたつもりだったんだけど

眠りが浅かったのか

龍太郎はすぐに目を覚ました。

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岡「起こしちゃったね。ごめん。」

森「ん...別にいいんだけど...

　って、自分に掛けといてよ、これ。」

岡「いや、龍太郎何もなしで寝てたから。」

森「俺はいいの。

　自分で何度あるか分かってるの??」

岡「...。」

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さっき測ったら

熱上がってたんだから、何て言う龍太郎。

そんな感じ、ないんだけどな。

とはいいながも昼まで大人しくしていたら

熱は急に引いていって

夜はみんなと一緒にご飯を食べていた。