まいはうす。 (ページ9)

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▽優しすぎたから。ページ9

龍太郎side.

ここ二日、圭人が帰って来ると

「課題が溜まってるんだ」

って言って、すぐに部屋にこもってしまう。

でも、俺はそれだけじゃない気がするんだ。

課題が溜まってる、だけじゃ。

みんなはそうは思わないかな??

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森「ねぇ、山ちゃん。

　最近圭人、おかしくない??」

山「おかしい??どんなふうに??」

森「いや...何となく。」

山「そうか??そんなことないと思うけど...。」

森「...そうだよね。」

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別に、元気がないわけでもないし

部屋に入れば普通に話してくれるし

何も問題ない、そう思っていた。

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...夜までは。

夜、ついつい友達と長電話してしまって

気が付いたらもう12時をまわったところ。

さすがに電話を切って、寝る前に何か飲もうと

キッチンへ行った。

いつもはもうみんな部屋にいる時間なのに

なぜかその日はキッチンのオレンジ色の電気がついていて。

誰かいるのかな、と思ったけど

遠くから見ても誰もいない。

消し忘れか、何て思って

冷蔵庫の前まで行ったとき。

びっくりして、夜中なのに大声を出しそうになった。

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森「けい、と??何してるの...??」

岡「あ...龍太郎...。」

森「ちょ、大丈夫??」

岡「ごめん、手貸して...。」

森「え、あぁ、うん。」

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壁にもたれかかっていた圭人に

手を差し出したら、力なく握ってきて

そのまま立たせたけれど

ふらついている圭人の体。

それを支えたときに少しだけ触れた圭人の首元は

いつもよりも熱い気がした。

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森「ねぇ、体調悪いの隠してたでしょ。」

岡「え...??」

森「俺ねぇ、もうちょっと前から気づいてたから。」

岡「...みんなも??」

森「ううん。俺だけ、だと思う。

　山ちゃんに聞いても

　そんなことないんじゃない、って言ってたし。」

岡「そっか。...ごめんね。」

森「や、別に謝らなくていいからさ。

　ほら、寝てた方がいいよ。」

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圭人を部屋まで連れて行って

その夜はつきっきりで看病した。