まいはうす。 (ページ35)

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□△幸せをわける笑顔。ページ35

薮side.

とっても甘えたさんな大ちゃんは

外なのに俺の手を嬉しそうに握る。

ちょっと恥ずかしいけど

たまにはこんなのもいいかな。

小さな子供みたいに甘えてくる大ちゃんを引き連れ

スーパーに行って

今日の夜ご飯の材料を買って帰る。

いつもなら30分弱で終わる買い物が

2時間近くかかった。

...俺、何してたんだ??

でも、隣で笑ってる大ちゃんを見たら

まぁいいか、何て思えてくる。

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家へ帰ると、まず山田と光から説教を食らって

それでも聞いてない大ちゃんは

みんなのところへ直行。

そのままのテンションで夜ごはんを食べて

俺は先に風呂に入って

リビングでテレビを見たいた。

そしたら

風呂を出てきたらしい大ちゃんは

髪を乾かさないまま

俺の隣に来て

小さくあくびをした。

眠いのかな。

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薮「大ちゃん??」

有「んー??」

薮「髪乾かそうか。」

有「んー...いい。」

薮「ダーメ。風邪ひいちゃうでしょ。

　ほら、やってあげる。おいで。」

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半ば強制的に立たせて洗面台に連れて行って

イスに座らせて髪を乾かす。

大ちゃんのフワフワな髪から

シャンプーの香りがほんのりする。

髪を乾かし終えて

一緒にリビングに行こうと思ったら

少しずつ傾いていく大ちゃんの体。

え!?何、急にどうした??

体調でも悪いのかと思ったら

座ったまま寝ちゃったみたい。

その寝顔はやっぱり笑っていて

見ていて思わず笑ってしまう。

部屋連れてこう。

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薮「大ちゃん、おやすみ。」

有「...ん...。」

薮「あ...。」

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ベッドに寝かせて部屋を出ようと思ったら

起きてしまった大ちゃん。

大ちゃんのくりっとした瞳は

一緒に寝て、って言ってるみたいで。

一緒に寝ようか、と言ったら

嬉しそうに微笑んで手を差し出してきた。

ベッドに入って

お腹のあたりをポンポン叩いてやっていると

すぐに眠った。

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大ちゃんが笑いかけてくれると

自然に元気になれる木がする。

それに、間違いなく

幸せな気持ちになるのも確か。

大ちゃんに甘えられるのは慣れないけれど

たまにはいいな。

そう思った1日だった。

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終わり。