まいはうす。 (ページ25)

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□守りたい。ページ25

涼介side.

今日の朝は

俺に「早く帰って来る」と

言い残していった大ちゃん。

なのに...

普段は帰ってきているはずの時間になっても

帰って来ない。

どうして??

今日は部活がないんじゃなかったの??

夜ごはんを伊野ちゃんと光くんに任せて

俺は玄関に座って大ちゃんを待つ。

だって...すっごい心配。

大ちゃんは、遅くなる時は

絶対連絡してきてた。

こんなこと、今までなかったから。

しばらく待っていたら

静かに目の前のドアが開いて

やっと帰ってきたと思ったら

大ちゃんはフラフラで。

これはやばいと思って、すぐに部屋に連れて行った。

1度俺が部屋を出てみんなに簡単に説明すると

理解が早い人たちは俺に

いろいろと手渡してくれて。

急いで大ちゃんの部屋に戻って

冷えピタを貼ってやったら

すぐにその目は閉じられて

寝息が聞こえてきた。

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それから2時間後。

大ちゃんの部屋には俺と光くん。

熱が上がってしまった大ちゃんは

やっぱり苦しそうで。

何かできることはないかと思っていたら

急に大ちゃんが目を覚ました。

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有「やめて!!やだ!!

　離して!!や...いや...。」

山「大ちゃん!?」

八「大ちゃん、落ち着け。

　大丈夫、大丈夫。」

有「やだ...やだ、や...。

　来ないで!!離して!!」

八「大ちゃん、誰も触ってないでしょ??

　ほら、大丈夫。」

有「や、ﾊｧ、ﾊｧ...んっ...ﾊｧﾊｧﾊｧ...。」

八「山田、袋ある??」

山「えっと...はい!!」

八「サンキュ。」

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興奮している大ちゃんは

過呼吸を起こしていて。

それなのに、俺は何もしてやれなくて。

すごく悔しいけれど

今はそんなこと言ってる場合じゃない。

光くんが必死に袋を口に当てるけれど

それを嫌がって振り払う大ちゃん。

どうしよう...。

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八「大ちゃん、苦しいでしょ??

　ほら、俺の真似して??

　はぁー、はぁー、ゆっくり吸うよ??」

有「や!!ん...ﾊｧﾊｧ、ﾊｧｯ...。」

山「大ちゃん、お願い。

　ゆっくり息吸って??

　大ちゃんが苦しいの、俺やだよ。」

八「大ちゃん、頑張れ。」

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声が聞こえてみんな来たみたいだけど

入ってくると落ち着かないと思ったのか

ドアの向こうにいるのが分かる。

俺と光くんで必死に声をかけて

何とか落ち着いた大ちゃんは

疲れたんだろう。

そのまま俺に倒れ掛かってきた。