まいはうす。 (ページ2)

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▲☆伊野ちゃん語。ページ2

涼介side.

部活が終わって、家に帰っている途中だった。

辺りはもう暗くて

さっさと歩いていたとき

通りかかった公園から、不思議な声がした。

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伊「ﾆｬｺﾞｼｭﾜﾁｮ!!」←

山「...は??」

伊「ﾆｬｰﾖｰﾌﾙﾏｲ??」←

山「...はぁ??」

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明らかに日本語じゃないし

っていうか、どう考えてもこの世界にそんな言語

あるの??っていうような無茶苦茶な言葉。

でも、俺にはその言葉をしゃべっている人の

声が気になった。

だってそれは、とっても聞き覚えのある声だったから。

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山「伊野...ちゃん??」

伊「ん??何??あ、山田。やっほ。」←

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伊野ちゃんはしゃがみこんでいて

誰かと一緒にいるようではなかった。

だとしたら、誰と...??

とうとう、おかしくなっちゃったのかな??←

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伊「何??どしたの??」

山「いや...今、誰としゃべってたの??」

伊「あぁ、この猫。」←

山「はい??」

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しれっと指差したその先には

段ボールに入れられている小さな小さな子猫。

でも、猫と会話してたって

やっぱ伊野ちゃんおかしくなっちゃってる。←

猫だって理解してないだろうし。

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山「あれ、何語なの??」

伊「んー、伊野ちゃん語。」←

山「...あっそ。

　この猫、どうしようね。」

伊「俺の友達、猫欲しいって言ってたから

　里親になってもらう。」

山「そっか。電話した??」

伊「うん。もうすぐ来るんだよ。」

山「じゃ、一緒に待ってる。」

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しばらくしたら、その友達さんが来てくれて

可愛いなぁ、そう言いながら連れて帰ってくれた。

人がよさそうな人でよかった。

伊野ちゃんも、よかったよかった、って呟いてる。

もしかしたら

伊野ちゃんも飼いたかったのかな、なんて思ったり。

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山「ねぇ、あれなんて言ってたの??」

伊「んー??

　飼い主見つかってよかったな!!って。」←

山「...次のは??」

伊「えっとねー、俺と離れるの寂しい??」←

山「...ごめん、全然分かんないや。」

伊「そっか、残念。」

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伊野ちゃん語炸裂なバカな伊野ちゃんだけど

誰よりも優しいって、再確認したよ。