☆気付くんだから。 ページ24
大貴side.
山「はぁっ…ん…。」
有「辛いなぁ…ごめんな。」
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目の前で涙を流して頭痛に耐える山田に
何もしてやれることがなくて。
自分の無力さに、腹が立った。
土曜日の午後となると病院は普通開いてなくて
救急の方に行ってみると
時間も早くないからか、割りとすいていた。
すぐに見てもらうと、
あまりに痛みを訴えるから点滴するって。
嫌だろうなぁ…
でも、それで少しでも楽になるなら。
そう思って、山田に優しく声をかける。
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有「…点滴するって。できる?」
山「てんてき…。」
有「痛いけど、ずっと手握っててやるから。」
山「ずっと…?」
有「うん、ずっと。ほら、ね?」
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何もかもが不安定だろうに
わがままも言わずに小さく頷くこいつは
やっぱり人一倍我慢強い。
いつもいつもそうやって無理して溜め込むから
心配で仕方ないんだけど
それを感づかれないように
山田を安心させてやれるように
ぎゅっと手を握った。
しばらくすると寝てしまった山田を見て
裕翔がボソッと呟く。
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中「ごめんね、山ちゃん。」
有「…どーして謝ってるの。」
中「何も…してあげられなかった。」
有「十分したよ。」
中「え…?」
有「側にいてやったんだろ?それで十分。」
中「…うん。」
高「…裕翔、ちょっと外行こっか。」
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裕翔の優しさ、ちゃんと伝わってるよ。
落ち込んでいる裕翔を
高木が外に連れ出す。
涙の跡が残る頬を優しく撫でて
長い点滴が終わるのを待つ。
痛み止の薬までもらって
ようやく山田を連れて帰った。
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言葉に出さなくたって、気付くんだ。
だって、ずーっと一緒にいるんだから。
それが、俺らの強みだから。
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終わり。
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まい - 初めから読んでます。読みながら、終始ニヤニヤしたり、笑っちゃったり、泣きそうになったりと、とても面白いお話で楽しいです。 (2013年12月25日 18時) (
レス) id: 34dcef1630 (このIDを非表示/違反報告)
いちごくりーむ(プロフ) - 姉さんさん» 非公開はずすの忘れてました…すみません! (2013年12月1日 16時) (レス) id: b6e1bab88c (このIDを非表示/違反報告)
いちごくりーむ(プロフ) - みなさま>>ありがとうございます!リクエスト、了解いたしています。 (2013年12月1日 16時) (レス) id: b6e1bab88c (このIDを非表示/違反報告)
姉さん(プロフ) - とても面白いです！涼介の☆頑張りすぎだよ。の続編は無いんですか？更新楽しみにしてます(*''*) (2013年12月1日 16時) (レス) id: 7f9c540333 (このIDを非表示/違反報告)
大ちゃん(プロフ) - リクお願いできますか？？大ちゃんが、ピアスあけたときのメンバーの反応みたいなのを小説にして頂きたいです！ (2013年11月30日 19時) (レス) id: 8dcfffad46 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年10月4日 16時
