僕らのメイク担当は

俺だけのヌナ ページ9

JK side


最近、ヒョンの様子がおかしい。


必要以上にヌナに話しかけたり、体に触ったり･･･


ほら今も、

TH ｢ヌナ、それなに？｣


ソファに座るヌナの隣にピッタリと張り付いて、ヌナの肩にはヒョンの腕が絡みついている。


｢あ、今日もらったクッキーです｣


それを気にもとめずに、たんたんと質問に答えるヌナ。


TH ｢んぁ。｣


何も言わずにヒョンが口を開けると、最後なのに･･･と渋々ながらも口に放り込むヌナ。


TH ｢うま。ありがとう｣


と、グリグリとヌナの頬に自分の額を押し付けるヒョン。


｢後で何か買ってくださいね｣


違う、そこじゃないだろヌナ。


JK ｢ヒョン、少し距離が近いですよ。ヌナが嫌がってます｣

たまらず割って入ると、ヒョンは不思議そうにヌナを見た


TH ｢ヌナ嫌なの？｣



｢･･･？なにがですか？？｣


TH ｢ほら、いやじゃないって｣


JK ｢･･･ヌナ。メイク直しお願いします。さっきの撮影で汗をかいたので･･･｣



離れようとしないヒョンとヌナをみかねて、理由を付けて引きがはがす。


｢わかりました、そこ座ってください｣


JK ｢あと顔のマッサージもしてほしいです。ちょっと浮腫んでるみたいで｣


ヌナと一緒の時間をすこしでも増やそうと、適当に理由をつける。


｢そうですかね？気づかなかったけど｣



JK ｢気になっちゃって｣


｢わかりました。道具とってきます｣


すぐに仕事モードのヌナに変わった。
オンオフが激しいとはこういうことを言うのだろうか。


TH ｢グク、ヌナのこと好きなの？｣

ヌナが別の部屋に走っていくのを見届けてから、小声で話しかけてきた。

ド直球な質問に、即答える。


JK ｢俺は、好きって言う気持ちは1番に本人に伝えたいです。｣


遠回しに肯定したも同然だが、そんなことは気にしない。


TH ｢ふーーん。じゃあライバルだ｣


勝手に解釈したヒョンは、ニヤッと笑った。


でも、ヌナだけは、誰にも渡したくない。
ヌナを、俺だけのものにしたい。

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