僕らのメイク担当は

よく懐くヌナ ページ27

JK side



いきなりだけど、最近ヌナがユンギヒョンに懐いている。


ヌナがここに住むようになって早２週間。

NJ ｢Aヌナ。ちょっと部屋が足りなくて･･･
俺とジニヒョンが一緒の部屋になるのでヌナは俺 の部屋を使ってください｣


｢そんな、居候の身なので気にしないでください。私はソファで寝ますから｣


NJ ｢でも女性ですし･･･｣



｢みなさんの体の方が大事です。｣



お互い譲らない2人を見かねてか、


SG ｢なら俺の部屋にくれば？｣

と、ユンギヒョンが言った。


その発言にはヒョン達全員が驚いた。

なんというか、ユンギヒョンはあまり人に興味がないというか、苦手というか･･･

とにかく俺たちは大丈夫だけど、あまり仲が良くない人と同じ空間に長い時間いることを好まないから

だからユンギヒョンが、自分から自分の部屋で寝るようにと言ったことに驚きが隠せなかった。

｢･･･いいの？｣


いくらユンギヒョンでも、さすがに異性と一緒の部屋に寝るというのは少なからず抵抗があると思っていたが、ヌナは違うようだ。



｢ユンギ、次の曲はまだ？｣


ああほら、今もこうやって2人でソファに座って話している。

SG ｢うーーん、あともうちょい｣


･･･近いだろ


2人の間にドカッと座り、ビックリしているヌナに抱きついた。


｢わっ、どうしました？ジョングクさん｣


敬語とさん付けが今はただただ腹立たしかった。


JK ｢ヌナ、俺にもタメで話してください｣

｢えー･･･｣

微妙な顔をするヌナ。


シュガヒョンのことは笑顔でユンギって呼ぶのに、俺はダメなの？


イライラというよりも、シュガヒョンと俺への態度の違いに半ば絶望していた。


｢ジョングク？｣


突然呼ばれた名前にバッと顔を上げる。

｢こういうの、恥ずかしいんです･･･｣


と、顔を赤らめて話すヌナに笑みがこぼれた。


ヌナの首もとに頭を押し付けグリグリと擦りつける


JK ｢グクって呼んで｣


さらに調子に乗った俺は、あだ名で読んでほしいと頼み込んだ。


｢まぁ、そのうち慣れたらですね｣


JK ｢いま、はやく。｣


ギュッとヌナの指に自分の指を絡ませ、顔が真っ赤なヌナの目を見つめる。


助けを求めるようにシュガヒョンに訴えたが、｢呼んでやれ｣という言葉に諦めがついたようだ。


｢ぐ、グク｣


小さい声でそう聞こえ、見れば少し潤んだ目で顔を真っ赤にしていた。





君はいつだって簡単に俺の心をかき乱す。

泣かないで、ヌナ→←気になるアイツ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す