僕らのメイク担当は

うなぎのぼりのヌナ ページ3

JK side


新しく担当が変わってから約１週間が経った。

日に日に見えてくるAヌナの新しい一面に、俺たちの評価はうなぎのぼりだった。

NJ ｢いや〜最初はどうなることかと思ったけど、意外といいもんだな｣


JM ｢そうですね、無駄に話さないし、手際がいい。｣

TH ｢ちょっと抜けてるところも愛嬌がありますよね。この間なんて俺、目にリップ塗られましたよ｣

YG ｢俺はファンデの色が合わなくて顔真っ黒にされた。｣


今日も次々と出てくるAヌナの少しドジなエピソードで盛り上がる。


JK ｢だそうですけど、ヌナ何か反論はありますか？｣


｢･･･シュガさんが白すぎるんです･･････｣


少し拗ねたように頬を膨らませるAヌナ。

落ち着いているが、感情はちゃんと顔に出すところも愛嬌のひとつだろう。


｢けど、そういう話は私がいない所でやってください。ジョングクさん、上向いてください。｣


言われた通りに上を向く。
ヒョン達の相手をしながらも、メイクをする腕は忙しなく動いている。


TH ｢目がベトベトになったよ｣


｢それは･･････少しボーとしてました。ごめんなさい｣


JH ｢モニターの線につまづいて転んでたのは？｣


JM ｢あ！それ俺も見た！盛大に転んだ上に涙目になってしばらく動かなかったよね(笑)｣


｢動かなかったんじゃないです。動けなかったんです。ジョングクさん、終わりました。どうですか？｣


JK ｢うん。完璧。それでヌナ今日は足ひょこひょこしてるんだ？｣


｢ちょっと予想以上に大きく転んじゃったみたいで･･･｣


すぐにメイク道具を片付けるヌナ。
話をして、ヌナの手が止まってるところを見たことがない。
それくらいいつもテキパキと動いているヌナ。



JK ｢ヌナ｣


｢はい？｣


ヌナの腕を掴んでソファに座らせる。
状況のわからないヌナは、キョトンと目を開いて俺を見上げている。

･･･かわいい


JK ｢ヌナは少し休んだ方がいい｣


｢え、でもメイクしただけだし、疲れてないですよ｣

JK ｢だめ。休んで｣


立ち上がろうとするヌナの肩を抑えて軽く押す。


華奢な肩は、すぐに俺の力に従って、大人しくソファへ引き戻される。


JK ｢ヌナ、自分じゃ気づいてないみたいだけど、疲れた顔してる。あとちょっと働きすぎ。｣


JM ｢末っ子は言ったら聞かないから大人しく従っておきな(笑)｣



｢でも･･･｣


JH ｢俺達もこれから撮影だし、ちょっと寝ててもいいよ｣

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