僕らのメイク担当は

酔っ払いヌナ ページ20

TH side


｢テヒョンしゃん。｣


JH ｢もっと飲みなーー！｣


｢いえ、わたしはもうらいじょうぶれす。やめてくらさい。あした仕事れす。｣


JK ｢ヌナ、好き･･･｣


｢うむ。よしよし｣



なぜこうなった。



......................................................

遡ること2時間前。

宿舎についた俺たちは、寝ているヌナを抱えて宿舎に入っていった。


問題が解決したお祝いだと意味不明な理由でパーティーをすることになった俺たち。

まぁ、パーティーということで、成人した俺たちにはもちろんお酒も入るわけで。


JK ｢ヌナはお酒飲めるんですか？｣

｢はい。強い方ですよ｣



ソファで眠そうに目を擦っているヌナに缶ビールを渡す。そこまではよかった




1口飲んだ瞬間にガクンと首が折れて、そのままのヌナに、心配になった俺たちは


TH ｢ヌナ？大丈夫？｣

と声をかけた。


その問いにバッと顔をあげたヌナの顔は、これまでにないくらい赤くなっていた。


｢大丈夫れす｣


明らかに酔っているはずなのだが、顔はなぜかメイクをしている時よりもキリッとしていて、呂律がちゃんと回っていたら、酔っていることには気づかなかっただろう。



JK ｢ふっ、ヌナ、もうお酒はやめましょうね｣


そんなヌナが面白いのか、さっきからニコニコ笑いながらヌナの手にあるお酒を回収するマンネちゃん

｢･･･？なんれれす？まだひとくちしかのんでないれす。｣

まだ飲み足りないのか、グギのお酒に手を伸ばすヌナ。


JK ｢あ、こら。それは俺のです｣


その手をペシっと払い除けて、テーブルの端に置く


｢テヒョンしゃん｣

TH ｢そんな顔で見てもダメだよ。お酒弱いんだから｣


｢･･･？｣


頭が回らないのかトロンとした表情でこちらを見つめてくるヌナ。


けど急にキリッとした顔になったり、変な単語をいきなり呟いたりとその後もヌナの酔いは覚めなかった。


｢はい、シュガさんはそっち持ってくださいね｣


SG ｢あ、はい。｣


今はくるみ割りでひたすらくるみを割っている。

パキッとくるみが割れると、ケラケラ笑って、くるみを持たされているシュガヒョンは少し困っていた。

JK ｢ねえ、ヌナ。ジョングギオッパ大好きって言ってください。｣


｢あなたは私のオッパじゃありません｣


急にキリッとした顔になり、さっきまで呂律が回っていなかったのにいきなり饒舌になるからビックリした。

なぜそこだけ冷静なんだヌナ。

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