僕らのメイク担当は

困惑ヌナ ページ18

JK side


JK ｢あれ、ヒョン寝ちゃったんですか｣

あれから、怪我の治療をするからと別室に連れていかれそうになったヌナに、いやいやと言って離れなかったテヒョ二ヒョンを見かねて


ヌナは、｢私なら大丈夫ですよ｣とヒョンを見ながら呆れたように笑った。


そして今もピッタリくっついてヌナを離さないヒョンは、ヌナにしっかりと巻きついて座ったまま眠ってしまっていた。


｢泣いたから疲れたんだと思います。ふふ、子供みたい｣



ヒョンの頭を撫でるヌナの正面に来て



JK ｢全部聞きました。俺たちのために、怒ってくれたんですよね｣


何も言わないヌナは、少しびっくりしたように俺を見た。


あの後、泣きじゃくるヨルさんをナムジュ二ヒョンが問い詰め、あの時なにがあったか、なんでこんなことをしたのかを聞き出した。


ヌナは、俺たちの悪口を言われたことに怒ったらしい。

そして、きっとヌナは、俺達が傷付くと思って黙っていたのだろう。

自分が不利な立場になるというのに。


興味が無い人にどんなことを言われても、なんとも思わないのに。

｢･･･ご迷惑かけてごめんなさい｣


シュンと俯くヌナがすごく可愛かった。

JK ｢だめ、許さない｣


ヒョンを引き剥がし、ヌナを抱えて別室に向かう。
ヌナの驚いた顔が正面にある事に少し気分があがった。


誰もいない部屋の扉を開け、まだ困惑しているヌナをソファに優しくおろした。

そのままゆっくり押し倒し、ヌナの上にまたがる。

目をぱちくりさせているヌナの唇に顔を寄せる。



JK ｢ヌナ、好き｣

早く重ねたくて仕方が無いけど、一応ヌナの許可をとる。


JK ｢ヌナ、いい？｣


｢え、え･･･？あの、｣

と訳がわからなくて涙目なヌナに、ちゅっとわざと音を立ててキスをした。


ふわふわな唇を何度も味わいたくて、必死に吸い付く。

｢じょ、ん･･･ぐ、･･･んっ、む･･･｣


少し開いた隙を狙って、舌を滑り込ませる。

ビクッと肩が揺れたヌナは、俺の顎を手で押して顔を背けた。

｢ちょ、はっ、はっ、まって、｣


肩で息をするヌナの手を退かし、顎を掴んでまた重ねる。

ヌナの唇が気持ちよすぎて、少しでも離れているのか惜しかった。


2人のリップ音が響く静かな部屋で、何分経ったかわからない。

その行為は、外から聞こえてきたヒョン達の声で終わりを迎えた。


JH ｢ジョングギー、Aヌナー｣

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