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根津｢……わくん、天河くん!｣
A｢あ、すみません…考え事を｣
根津に声をかけられ、意識を根津に戻す
A｢オールフォーワンは他者の個性を奪い、与える。私は“与えられた”…与えられたものの正体も、その理由もわからない。この姿も戻らないですし…｣
根津｢…君の与えられた個性の1つは恐らく“年齢操作”だろうね。｣
A｢それは…!塚内さんの情報ですか｣
根津｢ああ、君の身体に起きた現象から僕が仮説を立て、5年以上前にその個性を所持していた人物を塚内くんに探して貰った。そうしたら1人の女性が個性を失い、その後死亡していたことがわかってね。｣
A｢死亡!?まさかオールフォーワンに…!?｣
根津｢そこまではわからなかったが、彼女の持っていた個性は個性届から調べると“年齢操作”残念ながら発動条件等の情報は得られなかったけれど、君に起きた現象と一致する個性はこれだと判断した｣
A｢そう、ですか｣
彼女の目には申し訳なさが見えた
何も悪くはないというのに
根津(やっぱり優しすぎるところは変わらないね)
A｢それにしても、“年齢操作“ですか。なんで高校生の姿になったのか…あれから何度か戻そうと頑張ったんですけど、個性を使う時のあの…特有の感覚が掴めないんですよね。本当にそんな個性があるのかどうかってくらいに｣
話しながら手を何度か開いては閉じてを繰り返す
根津｢そうか……君が目を覚ましたこと、複数個性を所持していることは病院にいた4人と僕,塚内くんしか知らない。そしてこれは極秘情報として扱わせてもらうよ。
君は今後どうするつもりなんだい?ヒーロー活動を再開するつもりなのかな?｣
A｢はい、複数個性といえども今のところ支障はありませんしこの姿も仕事に支障があるとは思わないので!!｣
お決まりの笑顔で答えた
＿＿＿だが
根津｢……そうか…だけどね
塚内くんと話し合った結果、
君のヒーロー活動を許可できなくなった｣
A｢え?｣
時に現実は残酷で
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作者名：まんじゅう | 作成日時：2024年3月15日 1時
