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根津｢……ごめんよ、君を泣かせるつもりはなかった。大丈夫さ!そんな時のために僕がいるんだから!!｣
A｢え…｣
根津｢これを見るんだ!!｣
根津は机の上に資料を置き、いつもの笑顔で話を進める
手に取った資料には＿
A｢雄英高校、新入生用資料…?｣
根津｢そう、君には6年間のブランクを取り戻し、かつてのヒーロー“ステラ”として活動出来るようになってもらいたい。だから僕は君を＿＿
今年の“雄英高校新一年生”として、再度迎えようと思う!!｣
A｢…!?｣
理解が追いつかない、根津さんはいつも自分の考えより斜め上を行くことがあるが今回はいつもより増して理解ができない
根津｢雄英高校の1年生、彼らが受けるカリキュラムは決して楽なものでは無いことは知っているよね。
君は体力,技術,個性,その他にも色々と取り戻さなければいけないものは多いはず。
それで思いついたのさ!君の体は今その個性で高校生の頃に戻っている。これをメリットに変えようと!｣
A｢つまり…?｣
根津｢雄英で1年、再び高校生としてヒーローに必要な事を鍛え直していかないか、ということさ!!｣
理解……はした、確かに雄英のカリキュラムはそんじょそこらのヒーロー科に比べれば厳しいことも多い。
けれどヒーローとして活動していた時、1時はNo4として注目を浴びた時期もあった
そんな人物がヒーローのたまご達と共に行動するのは無理があるのではないかと考えが及ぶ
根津｢確かに君は優秀なヒーローだ。もっと他にも鍛え直すというだけなら色々な道があるだろう。けれど、私が君にこの提案をしたのは別の理由があったからなのさ、
“緑谷出久“君、知ってるかい?｣
A｢はい、確かワンフォーオールの9代目継承者ですよね｣
根津｢彼が今年、雄英高校に入学するんだ｣
A｢!｣
根津｢そう、実はオールマイトも今年から新任として臨時講師を担うことになっているんだけど……
彼教えるの下手くそだから心配な点も多くてね。君には継承者である緑谷くんのサポートとオールマイトを叱る係を任せたいのさ!｣
A｢“叱る”って事は緑谷くんも似てるんですね、オールマイトに。無茶を止める係が必要ですか…｣
こっちはヒーローとしての仕事だ
取り戻すためだけじゃない、根津さんは次の世代を育てるためにこの提案をしてきたんだ
A｢分かりました、この歳で高校生も恥ずかしいですけど、その案やらせてください｣
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作者名：まんじゅう | 作成日時：2024年3月15日 1時
