怪我 ページ11
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根津｢理由は主に2つある
1つは、オールフォーワンが君に与えた個性2つが何もわかっていない状態のことからその個性がどういったものなのか分かるまで君が“危険な状態”であると判断したんだ｣
A｢でも＿＿｣
根津｢“年齢操作“の個性は意図していない時に発現してしまったんだろう?それは他の個性が発言する時にも同じ事が起きる可能性が高い。
その個性がもし、攻撃的なものだったら?
君がヒーロー活動をしている時に市民を巻き込んでしまうかもしれない
そういう意味で君は“危険”であると判断せざるを得ないんだ。僕だって本意じゃない、すまないね｣
A｢……｣
根津｢そして2つ目、これは君が1番わかっているんじゃないかな。
天河Aくん、君は6年前の怪我で＿＿＿
左目が見えなくなっているだろう?｣
Aの肩が揺れ、バッと顔を上げた
A｢なんでその事を…!?誰から!｣
立ち上がり、大声を出して問い詰める
根津｢塚内君からさ、彼が君の担当医から色々聞いてくれたみたいでね。｣
A｢他に、このことを知ってる人は……!!｣
根津｢いないよ、でも話さないでいいのかい?特に相澤くんやマイクに｣
A｢話したら心配させちゃうじゃないですか!!2人とも優しいから…!それは嫌なんです。
ただでさえ6年間も心配させてしまった。もうこれ以上は心配とか、不安とかはさせたくないんです｣
真剣な顔で伝えた
根津｢……僕は話した方がいと思ってるよ。それだけは伝えておこう。
じゃあ話を戻すけど、要するに君は5年間のブランクがある。個性も使いにくかったんじゃないかい?それに怪我もしていたからね、こんなこと言われたら君は怒るだろうけど
今の君は“弱い”
あくまで昔と比べてってことだけどさ!!｣
根津校長の言葉には何も反論できなかった
実際目を覚ました時、左の視界は真っ暗だった。
病室で個性を使った時、自分の想像よりも弱い竜巻だった
自分でわかっているんだ
今の私は昔よりも弱くなったんだと
だけど認めたくなかった。
自分ならできると、信じたかったから自分に嘘をついた
それに何より＿＿＿
ﾎﾟﾀ
Aの目からは涙が落ちる
根津｢……!!｣
A｢……ヒーローを続けるのは、無理なんでしょうか……もう、私は“ヒーロー”になれないんでしょうか……!!｣
白雲と…皆との約束はもう叶えられないのだろうか
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作者名：まんじゅう | 作成日時：2024年3月15日 1時
