page247: 必要あらば ページ49
「そうだったんですか？」
「あぁ、でもあん時とは違うからいいんだよ。」
で、と話を戻す死柄木。
「お前には後々、情報屋をやって貰うつもりだ。もちろん、戦闘要員でもあるけど。」
「戦闘要員…」
ってことは…
「人を殺すこともあるってことさ。」
人を、殺す…
「体育祭で見たけど、お前、人が殺せないんだろ。」
「…見てたんですか？」
「あぁ。そもそも爆豪に目ぇ付けたのは、あの体育祭での行動を見てのことだしな、」
そう、だったんだ…
「でもお前が人を殺すことが出来ても出来なくても関係ない。ここに来たからには、必要があればお前も誰かを殺せ。それが出来ないなら、俺がお前を殺す。」
死柄木の持っていたグラスの中の
氷が溶けて、カランと音をたてる。
私を殺す。死柄木は単なる脅しでそう
言ったのではないのはわかった。
「人は殺したくないです。」
「は？今の聞こえなかったのか？」
死柄木がギロリとこちらを睨む。
「聞こえてました。けど私は…誰も殺しません。」
「……もういい。寝る。」
舌打ちして死柄木は別の部屋へ
入っていってしまった。
「あまり悪く思わないでくださいね。先生を失ったいま、死柄木も大変な時なんです。」
「言ってることはわかります。ただ…」
人は、殺したくない。
殺してしまったらそれこそ本当にもう、
波留斗さんや愛さん…
かっちゃん、そして先生。
誰にも顔向けできない気がして。
「はぁ…」
って。こんなこと思ってる時点で
まだ全然区切りつけれてないじゃん…
結局その日は、そんなことを悶々と
考えていたらいつのまにか眠りについていた。
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ソンア(プロフ) - ミキさん» コメントありがとうございます！嬉しいです、、拙い文章ですが楽しんで頂けて、とーーっても嬉しいです！頑張ります、ありがとうございます！ (2019年12月20日 23時) (
レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
ミキ - 題名に誘われて読んでみるととても読みやすくおもしろくって一気に読んでしまいました！続き、楽しみにしています。頑張ってください！！ (2019年12月16日 18時) (レス) id: a6225d779a (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - りかさま- 嬉しいお言葉、ありがとうございます！頑張って更新します^^ (2019年8月20日 3時) (レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - ヒマナッツさま- うわぁあ！一気に読んでくださったのですか！嬉しいです、ありがとうございますTT 私は、相澤先生推しです(笑)でも、荼毘くん、弔くんも好きですね…女子キャラも好きなので、トガちゃんと耳郎ちゃんも好きです^^ (2019年8月20日 3時) (レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - レオンさま- コメントありがとうございます！私も書きながら、切ない気持ちでいっぱいです。みんなが報われますように…と思いながら… (2019年8月20日 3時) (レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソンア | 作成日時：2019年6月10日 21時
