page245: エンカウント ページ47
「…んだよ。なんも準備してないじゃないか。」
黒霧の後に、ワープゲートから出てきた
死柄木が呆れたように部屋を見回す。
「まあ、いいや。この部屋ごとゲートで包めばいい。」
「簡単に言いますね、死柄木弔。大変なんですよ？」
「さっさとやれ、黒霧。」
「仕方ないですね…」
私が何か言う間もなく全部が真っ暗になる。
別れってのは、こんなにも一瞬なんだ。
そう思った時には既に、私は
連合のアジトに転送されていた。
「「「…、、」」」
その瞬間、連合のメンバー全員が私を凝視する。
一瞬の沈黙の後の、反応は
みんなそれぞれ違うものだった。
トガヒミコは「Aちゃんだぁ！！」
と、すぐにこちらに駆け寄ってきて
トゥワイスは「誰だ？！鬼灯Aだ！」
と相変わらずチグハグなことを口走り。
「…おい、直接アジトに連れてくるとは聞いてねぇぞ。」
荼毘は不機嫌そうな低い声でそう言った。
どうやら、連合の中でも意見はバラバラみたいで
今日、私が来ることすら知らなかったらしい。
「随分、コイツのこと信用してるみたいだな死柄木？先生とやらがいなくなって、狂ったか？」
「信用してる訳じゃねぇよ。ただ、鬼灯の力は、先生が連合のために作ったもんだ。それを取り返しただけだ。」
信用ならねぇならお前が監視しとけ。
と言い残して、死柄木は別の部屋に行った。
「ったく…なんだアイツは。」
「あぁ、そういえば。」
荼毘が舌打ちをした後、黒霧が声をあげる。
「こちらに転送した時、Aさんの荷物を全部持ってきたんです。たぶん、ぐちゃぐちゃになっているので荼毘さん、片付けを手伝ってあげてくれませんか？」
「なんで俺が…」
「だってお前が監視係を買ってでたんだろ？！まあ、俺は手伝わないけど！！手伝うけど！」
どっちなんだろう…
「部屋はあちらです。」と黒霧が指差すと
トガヒミコとトゥワイスが一目散に走っていく。
手伝ってくれるんだ…
「はぁ…」
あ、この人も手伝ってくれるんだ。
ため息を吐きつつ、荼毘も立ち上がった。
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ソンア(プロフ) - ミキさん» コメントありがとうございます！嬉しいです、、拙い文章ですが楽しんで頂けて、とーーっても嬉しいです！頑張ります、ありがとうございます！ (2019年12月20日 23時) (
レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
ミキ - 題名に誘われて読んでみるととても読みやすくおもしろくって一気に読んでしまいました！続き、楽しみにしています。頑張ってください！！ (2019年12月16日 18時) (レス) id: a6225d779a (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - りかさま- 嬉しいお言葉、ありがとうございます！頑張って更新します^^ (2019年8月20日 3時) (レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - ヒマナッツさま- うわぁあ！一気に読んでくださったのですか！嬉しいです、ありがとうございますTT 私は、相澤先生推しです(笑)でも、荼毘くん、弔くんも好きですね…女子キャラも好きなので、トガちゃんと耳郎ちゃんも好きです^^ (2019年8月20日 3時) (レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - レオンさま- コメントありがとうございます！私も書きながら、切ない気持ちでいっぱいです。みんなが報われますように…と思いながら… (2019年8月20日 3時) (レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソンア | 作成日時：2019年6月10日 21時
