page217: それでいいんだ ページ18
俺は、教師失格だ。
「ヒーロー科教師と生徒ってのはさ、普通の学校の教師と生徒の関係とは違うと思うんだよな。」
少しの沈黙の後、マイクが
真剣なトーンで話し始める。
「なんつーか、1人の人間と、1人の人間の関係って感じ？卒業したら、同じヒーローとして動いて、なんなら、教師やってる俺らよりヒーローとして活躍していく訳だし。」
普通の学校とは違うのはわかる。
けど、先生と生徒であることに変わりはない…
「怖い顔すんなって！俺は、鬼灯とお前が付き合った方がいいって言ってる訳じゃねーのよ。まだ、生徒と教師だからな。お前が返事に迷ったとしても、それは本人に伝えるべきじゃあねぇな。」
「言ってることが矛盾してる。さっきは生徒と教師の関係とは違うって言ったり…」
まあ、そうだな、と苦笑いするマイク。
「まあ…あれだよ、自分の感情まで否定すんなってこと。告白されて迷った理由が、恋愛感情なのか、それとも申し訳ない気持ちからなのか知らねーけどさ！それでいいじゃねーか。現にお前は鬼灯に何も答えなかったんだろ？」
「あぁ。」
「鬼灯も鬼灯で、今以上の関係になろうとか思って伝えた訳じゃないんじゃないのか？」
「……そうだな。」
鬼灯の、最後に見せたあの笑顔は
強がりなんかには見えなかった。
むしろ、どこかスッキリしたような…
まるで、何かに区切りをつけたような
晴れやかな笑顔だった…ーーーー
翌日からも、鬼灯の俺に対する態度は
何一つ、本当に不思議なくらい変化がなく
あっという間に仮免試験の日を迎えた。
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ソンア(プロフ) - ミキさん» コメントありがとうございます！嬉しいです、、拙い文章ですが楽しんで頂けて、とーーっても嬉しいです！頑張ります、ありがとうございます！ (2019年12月20日 23時) (
レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
ミキ - 題名に誘われて読んでみるととても読みやすくおもしろくって一気に読んでしまいました！続き、楽しみにしています。頑張ってください！！ (2019年12月16日 18時) (レス) id: a6225d779a (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - りかさま- 嬉しいお言葉、ありがとうございます！頑張って更新します^^ (2019年8月20日 3時) (レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - ヒマナッツさま- うわぁあ！一気に読んでくださったのですか！嬉しいです、ありがとうございますTT 私は、相澤先生推しです(笑)でも、荼毘くん、弔くんも好きですね…女子キャラも好きなので、トガちゃんと耳郎ちゃんも好きです^^ (2019年8月20日 3時) (レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - レオンさま- コメントありがとうございます！私も書きながら、切ない気持ちでいっぱいです。みんなが報われますように…と思いながら… (2019年8月20日 3時) (レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソンア | 作成日時：2019年6月10日 21時
