page211: 不思議な個性 ページ12
「ひゃ〜 やっぱカップル多いね」
みんなが揃い、花火を見る時間まで
屋台をぶらついていると、不意に
三奈ちゃんがそう言った。
「私も彼氏と花火大会に来たかったー！」
「え、彼氏できたん？！」
お茶子ちゃんの言葉に
「いないから言ってんのー！」と
ベビーカステラを食べながら返事する。
「そんな彼氏欲しいもんか？」
「切島はわかってないなあ！好きな人と花火大会っていうシチュエーションがどれだけ素晴らしいものか！！」
好きな人と…花火大会かぁ。
確かに…
みんなと花火大会に来れたのは
すごく嬉しいけど、
相澤先生と、花火が見れたら……
きっと、相澤先生は浴衣が似合うだろうなぁ。
その隣に自分がいることを想像して、
勝手にひとりくすぐったい気持ちになる。
「ねえねえ、」
「…？」
そんな時、ふと誰かが私の浴衣を引っ張った。
視線を向けると、そこには小さな女の子がひとり。
「一緒に遊ぼう！」
「えっ？ちょっ、」
突然その子に手を引かれた。
えっ、なに？
「かっ…かっちゃん！」
…！！
近くのかっちゃんに手を伸ばしたが
なぜかその手はかっちゃんをすり抜ける。
なにこれ、この子の個性…？
「こっちだよ！」
まるで幽霊にでもなった気分だ。
どんどん人をすり抜けながら
その子に手を引かれるままに進む。
「お姉ちゃん、またね！」
どれくらい走っただろう、女の子が私の手を離す。
それと同時に、その子の姿は消えた。
どこだろうここ…
お祭りの音が聞こえるから、そんなに
離れたところでないのだろうけど。
周りは木々に囲まれている。
「…っ、だれ…」
ぐるりと周りを見ると、暗闇に
人影がぼんやりと見えた。
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ソンア(プロフ) - ミキさん» コメントありがとうございます！嬉しいです、、拙い文章ですが楽しんで頂けて、とーーっても嬉しいです！頑張ります、ありがとうございます！ (2019年12月20日 23時) (
レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
ミキ - 題名に誘われて読んでみるととても読みやすくおもしろくって一気に読んでしまいました！続き、楽しみにしています。頑張ってください！！ (2019年12月16日 18時) (レス) id: a6225d779a (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - りかさま- 嬉しいお言葉、ありがとうございます！頑張って更新します^^ (2019年8月20日 3時) (レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - ヒマナッツさま- うわぁあ！一気に読んでくださったのですか！嬉しいです、ありがとうございますTT 私は、相澤先生推しです(笑)でも、荼毘くん、弔くんも好きですね…女子キャラも好きなので、トガちゃんと耳郎ちゃんも好きです^^ (2019年8月20日 3時) (レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - レオンさま- コメントありがとうございます！私も書きながら、切ない気持ちでいっぱいです。みんなが報われますように…と思いながら… (2019年8月20日 3時) (レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソンア | 作成日時：2019年6月10日 21時
