151話 夢主SIDE ページ6
選手宣誓後、各クラスからの視線が痛い。
しかし狙うならもちろんトップ。
せめて跳ねのいい踏み台になってくれ。
勝己とぼくは首に一線手を通し、親指を下に落とした。
「とき…Aくん！ 君まで止めたまえ!!」
「あっはは、勝己がやるならぼくもやるよ。
…それより注意なんてできるほど君は余裕なのかよ」
立派なだなぁ。
ぼくは段から降り、元の場所へ戻った。
……こっちだって、ギリギリまで高めてるんだ。
いつも通り、冷静になっていないとやってられない。
ま、アガってんのは事実だけど。
「さーて、それじゃあ早速第一種目行きましょう！」
ミッドナイトの声とともに聞こえる電子音。
チカチカと映るそれに、ぼくは視線を移した。
……と、それは文字を映してピタリと止まった。
画面には【障害物競争】の文字が。
「計11クラスでの総当たりレースよ！ コースはこのスタジアムの外周約4�辧�
我が校は自由さが売り文句！
ウフフフ…
コースさえ守れば"何をしたって"構わないわ!
さあさあ位置につきまくりなさい…」
“何をしたって構わない”ね。
つまり個性を使ってゴールへ向かっても、妨害をしてもかまわないということ。
だとしたらこれは、個性を使わないという制約を持っているぼくには圧倒的不利。
ということは前半は、１位をキープできない。
……仕方ないが、どのみちポイント制になるだろうから１位は今はとるべきではないか。
ならば目的はただ一つ。
「上位キープ。 最低でも２〜４位」
ソッと呟き位置についた。
……恐らく上位争いになるとしたら勝己と紅白頭が必ずいる。
あの二人はさすがに個性使わないと抜けないな。 あくまで今回の競技は、での話だけど。
着々と色を変えていく信号。
そしてけたたましい声が響いた。
「スタ―――――ト!!」
ぼくは駆けだした。
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りん(プロフ) - 主様はなんでこんなに絵が上手いのでしょうか (2021年4月10日 21時) (
レス) id: 09351e94e4 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 続編オメデト。気に入ってるカラ、更新頑張ってヨネ。 (2017年10月1日 3時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - いつも見させてもらってます！ゆっくりでもいいので是非更新期待してます（≧∇≦） (2017年9月24日 23時) (レス) id: 838bf855a6 (このIDを非表示/違反報告)
暴君ネロ皇帝(プロフ) - ずっと待ってます この作品大好きなのです (2017年9月24日 22時) (レス) id: bf4d7ee0c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！！更新ずっっと待ってますので！！なんの理由かはわからないですが、頑張って(?)ください！！(何があったのかわからないのでこの言葉が不謹慎出ないといいのですが…) (2017年9月24日 19時) (レス) id: 6961a8d2ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年9月19日 22時
