149話 夢主SIDE ページ4
取り合えず尻尾と烏頭から聞いた話では勝己の挑発のせいでヘイト集まりまくったらしい。
勝己らしいなと思いつつ、控室で飴を頬張る。
３つくらい食べておけば液状硬化の暴走は今大会中ないとの見解だ。
ボーっとひたすら飴を食べていると隣にいる勝己はムスッとしながらぼくの肩に顎を乗せる。
朝の甘えたがり＋さっきの煽りの拗ねである。
まあ突っ込む気はないが。 ただ紅白頭が物凄く睨んできてる。 クソ怖い。
「大変だな、Aは」
たらこにそう同情される。
ぼくはいつものことだよ、勝己は。 と適当に返した。
一々気にしてたらきりがない。
がり、と飴をかみ砕き紙くずをゴミ箱に捨てた。
「緑谷」
……と、突如紅白頭が緑谷に声をかけた。
紅白頭の声に反応する緑谷。
普段紅白頭から口を開くことが少ないためか皆も驚き、視線をそちらに一気に注いだ。
もちろん、ぼくもその一人である。
「客観的に見ても実力は俺の方が上だと思う」
「ファッ」
あまりにも当然の言葉に思わず変な声を出してしまった。
言われた緑谷も、動揺したように、え？うん。 と答える。
「おまえ、オールマイトに目ぇかけられてるよな。
別にそこ詮索するつもりはねぇが…お前には勝つぞ」
ウエッ、オールマイトとの関係バレかけてねぇか？
ぼくはハラハラとしながらその様子を見つめた。
決して表情は変えないが。
クラス最強が宣戦布告？
急に喧嘩腰でどうした。
アホ面と切島がそう口にする。
紅白頭は止めに入った切島に仲良しごっこじゃねぇんだ。と切島の手を払った。
チラッと緑谷に目を向けると深刻そうに俯いている。
…けれどその瞳は勝利を勝ちにいくような目で満ちていた。
「轟くんが何を思って僕に勝つって言ってんのか…は、分かんないけど
そりゃ君の方が上だよ…
実力なんて大半の人に敵わないと思う。
客観的にみても…」
いやいや、ネガティブすぎだろ。
まあその通りなんだろうけど、それでもそれはナンセンスだ。
切島も同じ考えのようでそういう発言はよくない、と苦笑する。
しかし緑谷は、でも!!と声を張った。
「皆…他の科の人も本気でトップを狙ってるんだ。
僕だって…遅れを取るわけにはいかないんだ」
―――僕も本気で、獲りに行く。
緑谷の言葉に紅白頭はおお。 と答えた。
切磋琢磨だねえ。
…でもそれ、宣戦布告する相手、間違えてるよ。
ねえ？ ――轟。
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りん(プロフ) - 主様はなんでこんなに絵が上手いのでしょうか (2021年4月10日 21時) (
レス) id: 09351e94e4 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 続編オメデト。気に入ってるカラ、更新頑張ってヨネ。 (2017年10月1日 3時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - いつも見させてもらってます！ゆっくりでもいいので是非更新期待してます（≧∇≦） (2017年9月24日 23時) (レス) id: 838bf855a6 (このIDを非表示/違反報告)
暴君ネロ皇帝(プロフ) - ずっと待ってます この作品大好きなのです (2017年9月24日 22時) (レス) id: bf4d7ee0c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！！更新ずっっと待ってますので！！なんの理由かはわからないですが、頑張って(?)ください！！(何があったのかわからないのでこの言葉が不謹慎出ないといいのですが…) (2017年9月24日 19時) (レス) id: 6961a8d2ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年9月19日 22時
