164話 夢主SIDE ページ24
勝己の発言に心音は全員同意。
ぼくはにやりと口角を上げた。
「しょうゆ顔！ テープ!!」
「瀬呂なっと!!」
SWISHと勢いよく出るテープ。
それは捻くれ野郎のすぐ近くに付着した。
「A！進行方向に石鹸と尻尾!!」
「こ・う・せ・き！ え・き・じょ・う・こ・う・か!!」
石鹸と尻尾ってなんだよ。
鉱石を石鹸みたいに滑らすことは出来ると言ったけどさあ…
…まあ今はよしとしよう。
これで準備は整った。
勝己は個性の爆破で勢いをつけ、進行方向に凄まじい速さで行く。
思いのほか勢いつくなこれ。
まあ液状硬化とテープで固定しているから転倒は防ごうと思えば防げるが。
そして捻くれ野郎と対峙。
結果は――
「爆豪!! 容赦なし―――!!!」
獲り返した！
液状硬化の尾でバランスを獲り、切島が転倒しないよう支える。
盛り上がる会場。
ぼくはざまァねーな!! と叫んだ。
「御乱心…」
「まあ煽られたしなあ…でもよくやった！」
安心してていいもんじゃねぇぞ、二人とも。
勝己は次に動く気満々だ。
「次!! デクと轟んとこだ!!」
ほらな。
まあぼくもそう思うが。
「あと20秒くらいで終わりだぞ」
はは、とぼくがそう言うと勝己が尻尾。 と言い始めた。
……尻尾じゃないって…っていうか…
「……もしかして」
「分かってんならやれ」
「ウイッス」
ぼくはため息交じりに尾で勝己をくるんだ。
そして―――
「ちょいちょいちょいちょい!!」
「投げたああああ!?」
切島とマイクが叫ぶ。
…だって勝己がさあ。
笑いながら、走んぞ。 と言って勝己を追いかける。
爆破で器用に前に進んでるからまだ大丈夫だと思うけど…
……あと4秒くらいなんだよなあ。
「ぼくも緑谷と対峙したかったー」
「つっても、まだ時間は」
「ＴＩＭＥ ＵＰ!!」
「…ですよね」
ズゴ、と目の前で地面と対面する勝己。
……受け取り損ねた…なんかごめん。
騎馬を崩し、勝己の隣にしゃがみこむ。
「…大丈夫？」
「だあああ!!!」
ああ…悔しいのね。
捻くれ野郎とさえ対面していなければまっさきに緑谷ンとこからポイント奪ってたしなあ。
「爆豪はともかく、Aって感情コロコロ変わるよな」
切島にそう言われて、あー…と声を唸らす。
「なんか、うん。 勝負ごとになるとさらに口悪くなるっつーか…うん、ごめん」
悪気はない(大嘘)。
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りん(プロフ) - 主様はなんでこんなに絵が上手いのでしょうか (2021年4月10日 21時) (
レス) id: 09351e94e4 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 続編オメデト。気に入ってるカラ、更新頑張ってヨネ。 (2017年10月1日 3時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - いつも見させてもらってます！ゆっくりでもいいので是非更新期待してます（≧∇≦） (2017年9月24日 23時) (レス) id: 838bf855a6 (このIDを非表示/違反報告)
暴君ネロ皇帝(プロフ) - ずっと待ってます この作品大好きなのです (2017年9月24日 22時) (レス) id: bf4d7ee0c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！！更新ずっっと待ってますので！！なんの理由かはわからないですが、頑張って(?)ください！！(何があったのかわからないのでこの言葉が不謹慎出ないといいのですが…) (2017年9月24日 19時) (レス) id: 6961a8d2ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年9月19日 22時
