161話 切島SIDE ページ21
右肩が、燃えそう。
そして右側と後ろから禍々しいオーラを感じる。
ええ…二人そろってお怒り？
瀬呂は震えた声でそう言った。
……まあ爆豪はいつものことだからともかく、Aがこういうやつ相手にキレんのは珍しい、かな。
なんでキレて…
「事件のこと、笑い話みたいに言うんじゃねえよ。 ぶっ殺すぞ、捻くれ野郎」
―――ああ、そうか。
A自体、シャレにならん事件を二度体験しているんだ。
しかもヘドロは大事には至らなかったとはいえ、爆豪が巻き込まれた事件。
だから怒っているのだろう。
「(やっぱ、優しいんじゃん)」
人のために、怒れるんだ。
……でもそれはきっと、爆豪のためにしか怒らないと思うけど。
「切島……予定変更だ」
「……緑谷の前に」
「こいつら全員殺そう……!!」
「阿吽の呼吸」
冷静に言ってる場合じゃねえぞ、瀬呂よ。
「あんま煽んなよ物間！ 同じ土俵だぞ それ」
「ああそうだね。
ヒーローらしくないし…よく聞くもんね。
恨みを買ってしまったヒーローが敵に仕返しされるって話」
捻くれ野郎こと物間の発言にプルプルと震える爆豪。
やめてくれ、これ以上この阿吽組を怒らせないでくれ。
Aなんて殺気駄々洩れだぞ。
「殺すか」
「A、確信づいて言っちゃダメだって！」
淡々と物騒なことをいうな！
爆豪も唸り始めてるしストッパーがストッパーの役目果たしてない！
このまま自暴自棄にでもなったらたまったもんじゃない。
「おっ おっ おおォｫ…」
もはや言葉ですらない。
「爆豪落ち着け、冷静になんねえと取り返せねえぞ!!」
「……」
「Aは今だけは皮肉な笑み浮かべて!! 怖えよ！」
絶対アイツ真顔だ。
振り向いたら般若面パターン。
どうどう、と抑えるも二人はついに個性を出した。
A、いいのか…
「っし、進め切島…!!
俺は今…すこぶる冷静だ……!!」
「頼むぞマジで」
A、何だかんだ個性出したっつっても液状硬化か。
よかった…炎出さなくて。
爆豪はともかくAはちゃんと冷静でいるよう。
ただ頼むからいい子に殺気はしまってほしい。
「とりあえず食い殺そう」
「やめろ、お前が言うとシャレにならん」
いざとなったら瀬呂に二人を拘束させよう。
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りん(プロフ) - 主様はなんでこんなに絵が上手いのでしょうか (2021年4月10日 21時) (
レス) id: 09351e94e4 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 続編オメデト。気に入ってるカラ、更新頑張ってヨネ。 (2017年10月1日 3時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - いつも見させてもらってます！ゆっくりでもいいので是非更新期待してます（≧∇≦） (2017年9月24日 23時) (レス) id: 838bf855a6 (このIDを非表示/違反報告)
暴君ネロ皇帝(プロフ) - ずっと待ってます この作品大好きなのです (2017年9月24日 22時) (レス) id: bf4d7ee0c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！！更新ずっっと待ってますので！！なんの理由かはわからないですが、頑張って(?)ください！！(何があったのかわからないのでこの言葉が不謹慎出ないといいのですが…) (2017年9月24日 19時) (レス) id: 6961a8d2ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年9月19日 22時
